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お金を人生の味方につけるために 自分で財務諸表を作ってみよう

2021年03月23日 07:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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皆さんは人生において、お金をコントロールできていますか?ほとんどの方は、お金に振り回されているのではないでしょうか。私はファイナンシャルプランナーとして、お客様から

「将来に向けた資産形成に不安がある」
「お金の勉強をしたいが、何をしたらいいかわからない」
「投資の必要性を感じているが、何をしたらいいかわからない」

といった相談をよく受けています。将来に向けて何か準備をしなくてはいけないと感じているが、何をしたらいいかわからないという悩みがほとんどです。ただ、そうした悩みをお持ちの人は自身の求める未来が実現するかどうかわからないから不安になるのだと感じています。(ファイナンシャルプランナー:佐藤祐一)

目標を実現するために現状を把握しよう

そこで、不安を解消する手段の一つとして、私は次のように考えています。ここで皆さんに一つ問題です。ダイエットをするとき、まずどうやって計画を立てますでしょうか? 一般的に以下のような手順で考えるのではないでしょうか。

1. 目標(体重・体脂肪率・体型)をいつまでに達成するか?
2. 現状(体重・体脂肪率・体型)はどうなっているか?
3. どのくらいダイエット(運動、筋力トレーニング、食事制限など)をすれば目標に達するか?

以上の3つを分析すると目標を実現できる道筋がわかり、あとは行動するだけになります。お金についても、ダイエットと一緒です。

1. 自身の叶えたい目標=未来は何か?
2. 自身の現状はどうなっているか?
3. 現状から夢に到達するためには何をしたら到達すると考えられるか?

2番の自身の現状を分析する上で役立つのが、財務諸表です。財務諸表というと、「難しそう……」という方が多いのではないかと思いますが、易しく言えば、自分で小遣い帳をつけて、貯金やローンの金額を把握すればよいのです。

専門的な言葉で言えば、自身の収入や支出を表す損益計算書や、自身の資産や負債を表す貸借対照表をまとめて財務諸表と言ったりします。

収入と支出、資産と負債のバランスを見る

財務諸表を作るのは「面倒くさい」と感じる方もいると思いますが、ここでの目的は現状を知ることです。そのため1円単位で収支を厳密に計算しなくても問題はありません。

収入の種類は、

給料、報酬、配当、株やFXなどの利益、家賃収入など

支出の種類は、以下の通りです。

食費、水道光熱費、通信費といった生活費
家賃や固定資産税、住宅ローンといった住居費
自動車ローン、自動車保険、車検、自動車税といった車両費
学校教育費、塾代、習い事の費用などの教育費
病院代、薬代などの医療費
火災保険、生命保険などの保険料
冠婚葬祭、恋人・友人などの交際費

毎月生じるものと、一時的に生じるものがあるので、一通り洗い出してみるといいでしょう。これができると収支がわかるので、損益計算書ができたと言えます。

次は資産と負債です。資産とは自身に収入をもたらすもの。負債とはご自身に支出をもたらすものです。

資産の例としては、

預金、株式、国債、社債、不動産

負債の例としては、

クレジットカードの未払金やローン、不動産や自動車ローン、奨学金

以上のようなものになります。ここまでができれば、貸借対照表ができたと言えます。もし、収入よりも支出が、資産より負債が大きければ、財務状態は良くないので、改善の必要があると言えます。

ご自身の体重と一緒で、現状について目を背けたくなることもあるかもしれませんが、一度勇気を持って現状を把握すると、却って今後何をすべきか明確になり、不安が解消されることでしょう。

コロナがきっかけで将来に不安を感じる方が多くなっているように感じます。在宅勤務がきっかけで自分の時間を確保できる方も増えているようなので、いい機会ととらえて、ご自身のお金の成績表を作ってみませんか?

【プロフィール】佐藤祐一

投資家・ファイナンシャルプランナー・社会福祉士。2019年から投資で月収を半年で3倍、1年間で5倍にした経験を活かし、人々の金融リテラシーを高めて、夢を叶えるための資産形成のサポートを実施。取り組んでいる投資は株式投資、不動産投資、FX投資、暗号通貨のマイニング、事業投資など。東京、大阪、京都、愛知など日本各地でお金に関する相談やコンサルティング、株式投資のコンサルなどを平均週6名実施し、年間50名を担当。どの投資にも肩入れせずに、お金の考え方を身に着け、良い投資と悪い投資の見極めをできるようにすることを重視している。