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デヴォン青木の姪、初の日系カーヴィーモデルとして人気誌に登場「歴史に足跡を残せたことは誇り」

2021年03月22日 18:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

米人気スポーツ誌『Sports Illustrated』に登場したユミ・ヌーテンブーム(画像は『Yumi Nu 友美 2020年1月31日付Instagram「i’m not mad, it’s just my face」』のスクリーンショット)
このほど米人気スポーツ誌の「水着特集号」に、日系モデルのユミ・ヌーことユミ・ヌーテンブーム(Nootenboom)が「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」として初登場した。ユミは同誌に起用された初のアジア系カーヴィーモデル(プラスサイズモデル)で、体型や人種といった“枠”にとらわれない多様性に満ちた社会での活躍を目指している。

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「The Society Management」所属のプラスサイズモデルで、日本とオランダのハーフであるユミ・ヌー(Yumi Nu)ことユミ・ヌーテンブーム(Nootenboom)が、このほどアメリカの人気スポーツ誌『Sports Illustrated』の水着特集号に登場した。同誌にアジア系のカーヴィーモデルが起用されるのはユミが初めてのこと、このたびの快挙についてユミは次のように語っている。

「若い頃の私はきっと、将来『Sports Illustrated』のモデルになるなんて信じないでしょうね。(モデルに起用されたことは)ものすごい自信に繋がったし、何だってできるんだって信じられるようになりました。」

「社会は私達に対して、“価値ある人間”になるためには何をすべきか、どうあるべきかを、あらゆる“枠”でくくろうとします。私達はありのままの姿で十分なのに。」

日頃から声を大にして“ボディ・ポジティビティ”や“インクルージョン”を語っているアシュリー・グラハムらの躍進により、今でこそモデル業界にも多様性が見られるようになったものの、ユミはまだまだ道のりは長いと考えているようで、

「自分が(プラスサイズというくくりではなく)普通に“モデル”として認識されたらいいのに、と思います。業界内からサイズによる区別がなくなる日が来るのは、まだ当分先になるでしょうね…。私がモデルを始めた2009年は、プラスサイズ業界などというものはほぼ存在しないに等しかったのです。今はようやく、私達の長年の要求が実現しつつありますが。」

と業界の実情を明かしている。ユミはまたアジア系アメリカ人という自身のルーツに触れながら、

「メディアが相次いで多様性にフォーカスする流れは、正しい方向に向かうための大きな一歩ですが、アジア系の露出はまだまだ少ないですね。だから『Sports Illustrated』が私や他のアジア系をフィーチャーしてくれたことは、本当に素晴らしいことです。」

とも明かした。

自身のInstagramにも水着の写真を複数枚アップしているユミは、同誌初のアジア系カーヴィーモデルとして「歴史に足跡を残せたことを心から誇りに思う」と綴ると同時に、次のようにポジティブなメッセージを発信、「私達はありのままの姿で十分素晴らしい!!!」と記している。

「私は近年、アジア系女性、そして世の女性達に対するボディ・シェイミング(体型をけなすこと)について声をあげることに情熱を注ぐようになりました。子供時代の私自身にとっては、それがすごく難しいことだったので。」

「私は誰にも『そのままでは不十分』だなんていうウソに取り憑かれたままの人生を送ってほしくありません。(そんなウソに取り憑かれたままでは)悔いのない最高の人生を送れないわ。」

ちなみにユミはファッションモデルのデヴォン青木とDJのスティーヴ・アオキきょうだいの姪にあたり、妹のナタリー・ヌーテンブームは2017年、「Anna Sui」が起用した初のプラスサイズモデルとして姉より一足先に注目を集めた。今後は体型や人種といった“枠”を超え、より多様性に満ちた業界作りに姉妹で貢献してくれることだろう。

画像は『Yumi Nu 友美 2020年1月31日付Instagram「i’m not mad, it’s just my face」、2021年3月18日付Instagram「Secrets out!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)