マクラーレンF1チームの2021年型マシンMCL35Mが導入してきたディフューザーのユニークなソリューションが注目を集めている。チーム代表アンドレアス・ザイドルは、これをライバルチームが真似てくるのかどうか、興味深いと語った。
2021年F1にはダウンフォースを削減するための新たなレギュレーションが導入され、フロア、ブレーキダクト、ディフューザーなどへの変更が行われた。これに対し、各チームは、失われるダウンフォースを最大限取り戻すための努力をしている。
マクラーレンが行ってきた対策のひとつで最も注目されたのが、ディフューザーに関する新たなデザインだ。2021年規則ではディフューザーのストレーキの高さを短くするよう定められた。しかしマクラーレンはリヤフロアに関するレギュレーションを精査し、新たなソリューションを見つけ出した。これについてformula1.comは「ギヤボックスケーシング周り、ギヤボックスケーシング下側のエンドフェンスのサイズを拡大、これにより、実際にレギュレーションが許可しているよりもわずかに大きなストレーキを(センター部分に)設置することができた」と説明している。
これは完全にレギュレーションに則ったソリューションであると考えられている。
マクラーレンのチーム代表ザイドルは、ドイツの放送局RTLのインタビューにおいて、他のチームがこのアイデアを模倣するのかどうか興味深いと語った。
「今後数週間のなかでどう展開するのか興味深い」とザイドル。
「他のチームが、前進を図るために、このソリューションを再現するかどうかだ」
「我々チームの空力チームがこのソリューションを見つけ出したことに、私は満足している」
ザイドルは、今年も再びF1コンストラクターズ選手権3位を獲得するため、熾烈な争いを戦い抜いていきたいと語った。
「レッドブルとメルセデスがトップで、その後ろのグループは非常に僅差だ。我々が3位を狙って戦えることを期待している」