クラス1規定車に代わりFIA-GT3カーでチャンピオンシップが争われる2021年シーズンのDTMドイツ・ツーリングカー選手権に、元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンが参戦することが明らかになった。
新生DTMでアルファタウリカラーに彩られたAFコルセのフェラーリを駆るアレクサンダー・アルボンに続く、ふたりめのF1経験者となるクリエン。2004年から2010年の間にジャガー、レッドブル、ホンダ、ヒスパニア・レーシング・チームを渡り歩き、延べ49回のグランプリ出走を果たした彼はマクラーレンのGT3カー、720S GT3をドライブする。
38歳のクリエンを起用してドイツのGT3シリーズに挑むのは、同国ラインラント地域のエルケレンツに拠点を置くJPモータースポーツ・チームだ。彼らは今シーズン行われる8つのイベントの内、ゾルダー(8月6~8日)とニュルブルクリンク(8月20~22日)、アッセン(9月17~19日)で実施される計3レースへの参加を表明。また、2022年にはシーズンを通してのキャンペーンを予定している、とした。
F1ドライバーとして知られるクリエンだが、WEC世界耐久選手権などの耐久レースやオーストラリア・V8スーパーカー(現RSC)での経験を持ち、ル・マン24時間レースではプジョーから参加した2008年に総合3位表彰台を獲得。近年は主にGTレースに参戦してきた。
そんな彼にとってDTMへの期待は大きく、「これから始まるチャレンジングなシーズンをとても楽しみにしている!」とクリエンは語った。
「DTMのレースは、今年の僕にとって絶対的なハイライトになるだろう。そこで僕たちはGT3レースにおける最高のチームやドライバーと競争し、自分たちのポテンシャルを示すことができる」
「マクラーレンはそのための優れたパートナーであり、この有名なイギリスのメーカーと協力して仕事ができることを楽しみにしているんだ」