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ライゾマティクス初の大規模個展が開幕、アップデートしたアーカイヴ作品を公開

2021年03月19日 18:22  Fashionsnap.com

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展示会場の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
東京都現代美術館で、ライゾマティクス(Rhizomatiks)の設立15周年を記念した個展「ライゾマティクス_マルティプレックス展」が3月20日から開催される。会期は6月20日まで。3月19日の今日、関係者向けに内部の様子が公開された。

 ライゾマティクスは齋藤精一と真鍋大度が2006年に設立。インタラクティブアートを通じた情報表示の新たな形態や、人同士、人と機械の新たなコミュニケーションを提案し、パフューム(Perfume)やサカナクションなどのライブ演出を手掛けることでも知られている。今年1月には社名をアブストラクトエンジンに変更した。
 ライゾマティクスが美術館で大規模個展を開催するのは今回が初となる。展覧会では、新作インスタレーションやアーカイヴのアップデート版を公開。このほか、国内外で展開してきた活動の記録映像やハードウェアの実物を紹介する。
 会場はライゾマティクスの歴史を振り返る映像インスタレーションで始まり、演出振付家MIKIKO率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」のダンサーの動きをモーションデータ化し、映像プロジェクションや動くロボティクスで構成したインスタレーション、2011年に発表した作品「paricles」をアップデートした「particles 2021」などを展開。particle 2021は東京都現代美術館の地下2階から地上3階までの吹き抜け空間を利用し、高さ8メートルの螺旋構造のレールにボールを転がしながらレーザー照射が球の位置をトラッキングすることで、幻影的な残像を生み出す。このほか、これまで展開してきたパフュームやビョークとのコラボ作品にまつわる資料を展示。エピローグとして、同展で使用されているシステムやデータを体験できるインスタレーションで締めくくる。

 会期中、一部の作品はオンライン会場でも公開。東京都現代美術館の空間を3Dモデルで再現し、鑑賞者が会場をウォークスルーしていくという擬似体験が可能となる。館内にいる観客の位置情報をビジュアリゼーションし、オンラインとオフラインの鑑賞をクロスオーバーさせるという。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、緊急事態宣言期間中は日時指定の予約優先チケットのみの販売としている。

■ライゾマティクス_マルティプレックス展会期:2021年3月20日(土・祝)~6月20日(日)会場:東京都立現代美術館 企画展示室 地下2階休館日:月曜日(5月3日は開館)、5月6日開館時間:10:00~18:00観覧料:一般 1500円、大学生・専門学校生・65歳以上 900円、中高生 500円、小学生以下無料 ■公式サイト