プラクティス1~3すべてで最速タイムを記憶した31号車キャデラックDPi-V.R 3月18日、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間レースのプラクティス1~3が行われ、これらすべてのセッションで、ウェレン・エンジニアリング・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)の31号車キャデラックDPi-V.R(フェリペ・ナッセ/マイク・コンウェイ/ピポ・デラーニ組)が最速タイムを記録した。
20日(土)の決勝レースに向け、計5クラス全37台が出走したレースウイーク初日のプラクティス。快調なスタートを切った31号車キャデラックはその最初のセッションから速さをみせ、元F1ドライバーのフェリペ・ナッセが全体ベストととなる1分46秒212をマークする。
開幕戦デイトナのポール獲得マシンは、現地9時過ぎから開始されたプラクティス1に続き午後のプラクティス2、日没後のプラクティス3でもタイムシートの最上段を譲らず。19日(金)の予選に向け万全な構えだ。
一方、同じアクション・エクスプレス・レーシングが走らせる姉妹車の48号車は、スロットルトラブルの影響で苦戦を強いられた。その影響はプラクティス2で顕著に現れ、ジミー・ジョンソン/シモン・パジェノー/小林可夢偉という豪華メンバーが乗り込むキャデラックDPi-V.Rはわずか6周しか走行できていない。
「スロットルがゼロに戻らない問題がある」とジョンソンは説明した。
「そのせいで興奮した瞬間がいくつかあった。我々はトラブルの原因を究明しようとしているが、かなり断続的に発生しているため簡単には見つけられそうにない」
この日の総合2番手タイムを記録したキャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックは、1回目と3回目のプラクティスで31号車に続いてみせた。
プラクティス2ではマスタング・サンプリング/JDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックDPi-V.Rが2番手タイムを記録も、総合では4番手に。総合3番手には1分46秒925をマークしたマイヤー・シャンク・レーシング・w/カーブ・アガジャニアンの60号車アキュラARX-05が入っている。
開幕戦デイトナのウイナーとなった10号車コニカミノルタ・アキュラARX-05は日没後のセッションで3番手に入るも、総合では5番手止まり。マツダ・モータースポーツの55号車マツダRT24-Pが同6番手、可夢偉組48号車がクラス最後尾の7番手となった。なお、48号車はプラクティス3で最多39周のラップを重ねている。
■新カラーリング採用のコルベットは2番手発進
LMP2クラスではPR1・マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソンがプラクティス1回目と3回目で1分49秒920というタイムを刻んでクラス最速に。LMP3クラスはライリー・モータースポーツが走らせる91号車リジェJS P320・ニッサンの1分56秒917がベストタイムとなっている。
デイトナから1台減の5台で争われるGTLMクラスでは、特別カラーリングを施してきたコルベット・レーシングの4号車シボレー・コルベットC8.Rが朝の走行でクラスベストとなる1分56秒715を記録する。
しかしプラクティス3で、ウェザーテック・レーシングの79号車ポルシェ911 RSRが1分56秒563をマーク。コルベットを上回りレースウイーク初日をトップで終えた。クラス3番手はBMWチームRLLの24号車BMW M8 GTEだ。
最多13台がエントリーしているGTDクラスは、ターナー・モータースポーツが走らせる96号車BMW M6 GT3の2分00秒456がベストタイムに。これに続いたのがバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3と、GRT・グラッサー・レーシング・チームの19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボで、この上位3台のみが2分00秒台のタイムとなっている。
プラクティス1~3が終了した第2戦セブリングは今後、19日11時15分(日本時間24時15分)から公式予選が行われる予定だ。