給油口から水が出るガソリンスタンド(画像は『BBC 2021年3月15日付「Fatgbems selling water: Filling station sell water as fuel to cars for Nigeria, explain why e happun」』のスクリーンショット) ガソリンタンクに水が入ると、場合によってはエンジンが故障するなど致命的な状況になってしまう。自分で入れてしまったのならまだしも、ガソリンスタンドの給油口から水が出るとは誰も思わないだろう。ナイジェリアにあるオグン州の都市アベオクタのガソリンスタンドで、ガソリンの代わりに水を提供していたことが分かり騒動となった。『BBC』など複数のメディアが伝えている。
問題になったのは「Fatgbems(ファッツベムス)」というナイジェリアのガソリンスタンドで3月14日、ガソリンの代わりに水を入れられた車の所有者らが、車の調子がおかしくなったことからガソリンスタンドに押し掛けた。その時の様子を捉えた動画がSNSに出回っているが、給油口から水が出てくる様子や車の部品から水が出てくる様子などが映っている。車が動かずチェックしている者や、「見ろよ! ここはガソリンじゃなく水を売ってるのか、こんなのあり得ない」と店員に詰め寄っている怒り狂った客もいた。この投稿には、「ガソリンの代わりに水なんてナイジェリアならでは」「この国ではガソリンスタンドで給油前に水かガソリンかチェックしないといけない」といったコメントが寄せられた。
ファッツベムスの広報担当者は、大雨によりガソリン貯蔵タンクに水が入ったため今回の事故が発生したと陳謝したうえで、技術チームを派遣しタンクの水に関しては解決したと発表している。また今回の件で影響を受けた車に関しては、ラゴスにある救助チームが修理するとし、今後も被害に遭った人とは連絡を取り合っていくと述べた。
なおファッツベムスグループは、1986年に設立された石油市場、自動車タイヤ市場、農業連合、不動産など手広く事業を行っているナイジェリア財閥である。
画像は『BBC 2021年3月15日付「Fatgbems selling water: Filling station sell water as fuel to cars for Nigeria, explain why e happun」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)