《フリーになって大変なことは、人に頼れないことですね。今まで事務所がやってくれていたことを自分でやらなくてはならない。(中略)細かいことまで自分で決めなくてはならないので、本当に大変です》
今年2月、華原朋美は週刊女性のインタビューでこのように語っていた。
「1996年に小室哲哉さんのプロデュースによりリリースした『I'm proud』がミリオンセラーに。1990年代を代表する女性ソロアーティストの1人です」(スポーツ紙記者)
自身が語った“大変さ”につけ込まれたのか、彼女は最近とあるトラブルに遭っていた。それは過去にもさまざまな問題が取りざたされた、“ある女性”によってもたらされた─。
やしきたかじんさんの後妻がマネージャーに
事情を知る芸能プロ関係者が振り返る。
「今年の1月から約1か月間ではありましたが、華原さんのマネージャーを、やしきたかじんさんの後妻である家鋪さくらさんが務めていたんです。その短い期間に、いろいろと面倒なことになってしまったらしく……」
2014年1月に食道がんで死去したたかじんさん。その闘病生活を描いた百田尚樹氏の著作『殉愛』は、発行部数が30万部を超えるベストセラーになった。
「たかじんさんは『やっぱ好きやねん』をヒットさせた歌手でありながら『たかじんのそこまで言って委員会』などの人気番組の司会で知られる“関西テレビ界の帝王”でした。彼の晩年を『海賊とよばれた男』などで知られる作家の百田さんが執筆するということで話題になりました」(制作会社関係者)
同書では、“献身的な看病でたかじんさんに人生を捧げた”と描かれた32歳年下の妻だが、後に重婚疑惑が報じられるなど、ネガティブな話題も目立った。
「当初からさくらさんは遺産目当ての結婚という疑いもありました。加えて、たかじんさんの長女や元マネージャーが“金に汚い悪意ある人物”として本に書かれていたため、事実と異なると本人が声をあげ訴訟問題に発展。
その後、さくらさんや版元が続けて敗訴するなど信憑性がなくなっていったんです。実写化の話も上がっていましたが、頓挫しました」(同・制作会社関係者)
そんなさくら氏が、なぜ華原のマネージャーになれたのか。2人の出会いについて、出版関係者が次のように語る。
「とある大手出版社社員の紹介で知り合ったそうです。さくらさんは何人かの有名人の名前を持ち出して、“一緒に動画制作を行っている”と語り、信頼を得たといいます。近年、歌手活動から遠のいていた華原さんは、再始動のため彼女を頼ることにしたんです」
2021年1月には華原の正式なマネージャーになったそうだが、2人の関係は早々に解消されることに。
「華原さんの所有するマンションの売却を執拗にすすめたり、お金がらみの不審な行動が尽きませんでした。また、華原さんはさくらさんがたかじんさんの後妻だと知らなかったそうです。周囲の人に“あの人は危ない”と言われて、初めて警戒心を持ったんです」(前出・芸能プロ関係者)
実際にさくら氏は、華原のもとで動画制作を請け負っていたものの、やはり問題が。
「動画の制作を数本行いましたが、制作費として相場よりだいぶ高い金額の請求があったそうです。ぬぐい切れない不信感から、就任1か月ほどで訣別することになりました」(同・芸能プロ関係者)
さくら氏が華原朋美に近付いたワケ
関係を解消しただけではトラブルは終わらなかった。
「華原さんが投稿した動画の再生数に応じて支払われるはずのお金が、いつまでたっても振り込まれず、不審に思ったスタッフが振込先を確認すると、華原さんのスタッフではない何者かに指定されていたそうです。そのような設定を変更できるのは、一部のスタッフだけですから、時期的にもさくらさんではないかと……」(同・芸能プロ関係者)
さくら氏の“狙い”はなんだったのか。
「華原さんには“TK”つまり小室哲哉さんが手がけた楽曲の歌唱印税がありますから、それに興味を持ったんでしょう。さらに、彼女の兄弟には会社の経営者もいます。そういった資産を狙ったのだと思いますよ」(同・芸能プロ関係者)
華原朋美とさくら氏を直撃すると
さくら氏との“TKマネー”をめぐるトラブルは事実なのか。3月上旬、茨城県でラジオ収録を終えた華原を直撃した。
─たかじんさんの妻だったさくらさんが、マネージャーを務めていたというのは事実でしょうか?
「…………」
記者に目もくれず無言を貫き、車に乗り込んだ。
改めて、現在の華原の窓口となっている男性に問い合わせると、
「さくらさんが華原さんのマネージメントを行っていたのは事実ですが、すでに解消ずみです。金銭要求といった詳細に関しては、回答を差し控えさせていただきます」
さくら氏にも電話取材を申し込んだが、
「取材には、いっさい応じません」
それだけ言い残すと、電話を切ってしまった。
『殉愛』以降さまざまな疑惑が報じられたさくら氏。一方の華原は3月開催のライブチケットが完売するなど、順調な様子。今後は“大人の誘いの手”に引かれないよう、用心してほしい。