ブレインスリープは3月15日、睡眠に関する調査結果を発表した。調査は1月にネット上で実施し、男女1万人から回答を得た。
日本の平均睡眠時間は、6時間43分。昨年(6時間27分)より16分長くなった。とはいえ、ECD加盟国の平均睡眠時間は8時間25分と大きく開きがある。なお最低睡眠時間として推奨される7時間を超える人は40%に留まった。
最も睡眠の質が悪いのは「週に1~2回在宅勤務を行っている人」
在宅勤務の有無・頻度と睡眠の質の関係性を分析すると、「ほぼ毎日在宅勤務を行っている人」と「在宅勤務を全くしたことがない人」の睡眠の質は、他の勤務形態の人の睡眠の質と比べて高いことがわかった。
最も睡眠の質が悪いのは「週に1~2回在宅勤務を行っている人」で、在宅勤務の有無そのものではなく、毎日一定のリズムで生活ができているかどうかが睡眠の質にとってより重要だと考えられる。
風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルスにより体調不良があった人と、そうでなかった人で睡眠偏差値を比較した。体調不良を感じた人の方が睡眠偏差値は低かった。
特に、新型コロナウイルスの疑いがあった人で、ホテル療養を行った人の睡眠偏差値がとりわけ低かった。調査元は、体調不良があった人は免疫力が低下していることが睡眠の問題に起因しているのではないかと推測している。
睡眠偏差値の都道府県ランキング1位は三重県、ワーストは徳島県
調査対象者を業種・年代別にみると、20代で偏差値50(平均)を上回ったのは「公社、団体、官公庁」のみで、その他すべての業種で平均を下回った。一方、50~60は、「環境・資源・エネルギー」以外すべてで平均を上回った。
全年代での平均値を業種別にみると、「マスコミ・広告」業種に従事者の平均睡眠偏差値が47.9と全業種で最も低く、次いで「商社」となった。
睡眠偏差値の都道府県ランキング1位は三重県、2位は和歌山県、3位は滋賀県。ワースト1位は徳島県、ワースト2位は熊本県、ワースト3位は山形県という結果となった。