2020年に自身としては3度目となるシリーズチャンピオンに輝き、今季はカーナンバー1をつけて臨む山本尚貴。2010年にNAKAJIMA RACINGからデビューを果たし、翌2011年にはTEAM無限に移籍。2013年には序盤戦から表彰台に絡むレースを披露し、2レース制で行われた最終戦鈴鹿でアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)とロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がWEC世界耐久選手権参戦のため欠場するなかで、ダブルポールポジションを獲得すると、レース1で優勝、レース2で3位に入る活躍を見せ、大逆転で初のチャンピオンを獲得した。
スーパーフォーミュラでは2019年にDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍し、キャシディとチャンピオン争いを演じるが、わずかに及ばずランキング2位に。2020年は、そのリベンジとばかりの快進撃をみせ、3度目のドライバーズチャンピオンに輝いた。さらにスーパーGTでも牧野任祐と組んで、最終戦での大逆転劇の末シリーズタイトルを手にし、史上初めてとなる2度目の国内2冠王に輝き、“現役最強”という呼び声も高い。