Agooraは3月15日、「早期退職」に関する調査結果を発表した。調査は3月上旬にネット上で行い、正社員・公務員・役員で30~65歳の男女300人から回答を得た。
「ここ1~2年で会社から早期退職を持ちかけられた」という人は10.6%いた。このうち、持ちかけられた理由が「新型コロナウイルスが関係している」という人は65%だった。
「このまま無理に断って肩身が狭い想いをしながら働くよりかは……」
具体的には、
「コロナウイルスの影響でもともと売り上げが悪い会社側としてはいい口実になったようで、突然工場閉鎖と早期退職を告げられた」(男性53歳)
「コロナで仕事がなくなり、呼び出しがあった。割増退職金を払うから今日でやめてくれといわれた」(男性35歳)
などの声が寄せられた。
早期退職を持ちかけられた人のうち「受け入れた」人は43%。理由を聞くと、
「このまま無理に断って肩身が狭い想いをしながら働くよりかは新しい環境でしっかりと働いた方が良いと感じたから」(男性37歳)
「今後の生活資金が確保できたため退職を受け入れた」(男性59歳)
といった声が挙がった。中には、「早期退職を提案されてからいじめがひどくなったので」(男性50歳)という人もいた。
「散々こきつかわれた直後だったので、使い捨てのようで納得いかなかった」
一方、「拒否した」という人は57%。理由について、「今の時期、再就職先を見つけるのは困難なのは明らかなので」(女性51歳)という人が多くみられた。他には、
「散々こきつかわれた直後だったので、使い捨てのようで納得いかなかったから」(女性38歳)
「雇用主が退職金の上乗せに応じなかったため」(男性51歳)
などの声もあった。
早期退職後の雇用形態は、「正社員」(69.5%)が最多となった。次いで、「無職」(13.3%)、「派遣・契約社員」(11.7%)と続いた。
現在の給料は早期退職前の職場と比較して「変化なし」が32.4%となり、最も多かった。次いで、「1円~5万円減った」(21.6%)、「10万1円以上減った」(15.3%)、「5万1円~10万円減った」(12.6%)と続いた。