スクーデリア・アルファタウリF1のチーム代表フランツ・トストは、2021年プレシーズンテストを振り返り、ルーキーである角田裕毅は非常に優れたパフォーマンスを発揮したとして、高く評価する発言を行った。
角田とチームメイトのピエール・ガスリーは、バーレーンでの3日間のテストで毎日、走行時間を半日ずつ分け合って走った。ガスリーは堅実に周回を重ね、3日間とも70周以上を走行、合計237周を走り、データを集めた。3日目最終日の3月14日に午後のセッションを担当した角田は、最もソフトなC5タイヤで1分29秒053を記録し、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがマークした最速タイムに0.093秒差で続く2番手となった。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンはテストを振り返り、次のようにコメントしている。
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、バーレーン・インターナショナル・サーキットでのプレシーズンテスト3日目最終日をポジティブな形で締めくくった。合計で422周(2283.86km)を走行した」
「不安点なコンディションで2日間を走ったが、今日はようやく(午前、午後のそれぞれを担当した)ドライバーふたりにとって、天候が安定し、昨日までよりも路面温度も下がった」
「午前中はピエールが周回数をさらに積み重ね、76周を走った。午後に裕毅は予定していたテストプランを完了した。レースシミュレーションを行った後、2番手という強力な位置でテストを締めくくった」
「3日間のなかで、チームはテストプログラムを完了することができた。エアロレイクを装着して大量のエアロテストを実施し、大量のデータを集めた。今月末、同じバーレーンで行われる開幕戦に向けて、このデータを分析する」
「テスト走行を終えた段階で、我々チームは、マシンのパフォーマンスについて慎重ながらも楽観的な考えを維持している。これからファクトリーで、風洞データとコース上のパフォーマンスの相関レベルをチェックする」
トスト代表は、ガスリーと角田の仕事ぶりを高く評価し、プレシーズンテストが順調に進んだことを喜んでいる。
「バーレーンでの3日間のテストは非常に順調だった。2,284kmを走ることができたのだ」とトスト代表は語った。
「これだけ多くのラップを走れたことで、マシンについての理解を深めることができた。ドライバーはふたりとも、3日間にわたり素晴らしい仕事をした。ピエールはすべてのセッションで極めて一貫性のある仕事をしてくれた。裕毅は今日の午後、非常に優れたパフォーマンスを発揮した」
「AT02には高い競争力があると感じる。とはいえバーレーンでの今年最初の予選セッションが行われるまでは、実際どれほどの競争力があるのかは分からないだろう」
「素晴らしい仕事をしてくれたチームの全員に感謝したい。皆のおかげでこの位置に立つことができた。これから始まるシーズンが楽しみだ」