2021年03月15日 10:11 リアルサウンド
昨年、ドラマ『恋する母たち』で注目を浴び、16日に最終回を迎える『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』では藤原竜也と共演した俳優・宮世琉弥が、初のスタイルブック『RB17 りゅうびセブンティーン』をホワイト・デーである3月14日に発売した。
「これは僕のトリセツです!」と胸を張る宮世にインタビュー。同スタイルブックについてはもちろん、リアルサウンドならではの「ブック」「テック」「映画」「音楽」それぞれのテーマから宮世に迫ると、知的好奇心旺盛で、興味を持ったら即行動に移す、ポジティブでパワフルな性格が伝わってきた。「ブック」にまつわる話では、宮世がおススメの本を全力プッシュ!(望月ふみ)
■夕日と映る裏表紙の写真がお気に入り
――セブンティーンって響きがいいですよね。
宮世:17歳。いいですよね。僕、セブンティーンです(笑)。
――初のスタイルブックですが、すべてが撮りおろしとは思えない凄いボリュームです。季節や色をテーマにしたり、服もフォーマルなものやモード系を着たりと、たくさんの企画が入っています。特に覚えているシチュエーションは?
宮世:裏表紙になっている海での写真です。すごく夕日がキレイなんですが、「この瞬間!」と撮る時間が限られるなかでの撮影だったので、「夕日が沈んじゃう!」とみんなで走っていって撮ったんです。そんな思い出もあるので、特に印象的に残っていますし、すっごいエモい写真になりました。お気に入りです。
――色をテーマにした企画も面白かったです。こういうのも意外に似合うんだなと自分で発見は?
宮世:ちょっと韓流っぽい感じの写真があるんです。初挑戦でしたが、これまでにない感じで面白かったですし、やってみると意外とイケると思いました(笑)。
■昔から動物が好き。実家にはモモンガやカメレオンも
――可愛いワンちゃんと一緒の写真もありますが、宮世さんは動物がお好きなんですよね。
宮世:はい。犬も好きですし、実家でいろいろな動物を飼っていたので、ほかの動物も好きです。母が爬虫類や熱帯魚も好きなので家にもいましたし、カメやモモンガなんかもいました。モモンガは家中を飛んでましたよ。肩に乗ってきたり。
――爬虫類は珍しいですね。
宮世:そうですね。カメレオンも何匹もいました。3階建てなんですけど、フロアごとにいたので、友達もビックリしていました。学校でも話していましたが、実際に家にきて「こんなにいるの!?」って(笑)。
――動物と触れ合えるのはいいですね。学校といえば、制服姿の写真もありますが、宮世さんは現役高校生ですね。小学校、中学校、高校でよく覚えていることを教えてください。
宮世:小学校で一番楽しかったのは、クラスごとに店を出して、保護者の人たちに来て見てもらったときがあって、すごく楽しかったです。僕らはスライムにいろんな色を混ぜて作るコーナーをやってました。
――そうしたときは率先してできるタイプですか?
宮世:率先して動きます。中学校からは東京と行ったり来たりしていましたが、部活はたまに参加していました。バレー部でしたが、中学の思い出というと、やっぱり部活動ですね。
――宮世さんは運動が得意なイメージです。これはやったことがないけれど、挑戦したいといったスポーツはありますか?
宮世:アイスホッケーとか、興味がありますね。激しそうですけど、バーン!って打ったりしたいです。高校は歴史を学んだりするのが楽しいです。国語とか数学とか、いかにも勉強という感じのものは苦手なんですけど、歴史の戦国時代とか、そういうのは興味があって楽しいです。
――そういえば、今回のスタイルブックでは和服はないですね。着たことはありますか?
宮世:小学校の卒業式は何を着るかが自由だったので、僕は袴を着ました。今回の本にはなかったですが、久々にそういうのも着たいです。
■いつか地元の英雄、伊達政宗を演じたい
――歴史が好きとのことですが、今後、演じるならどんな偉人を演じてみたいですか?
宮世:いっぱいいるのですが……。地元が宮城なので、独眼竜の伊達政宗を演じてみたいです。
――伊達政宗はかつて渡辺謙さんが演じた大河ドラマ『独眼竜政宗』が大人気でした。
宮世:僕は『戦国BASARA』のゲームやアニメが好きで、それで歴史が好きになった部分もあります。知識もそこをきっかけに身に付きました。大河ドラマもいつか出たいです、自分の中での大きな目標でもあります。時代劇もすごくやりたい。殺陣とか難しそうですけど、早くからちゃんと取り組んで頑張りたいですね。馬に乗ったりもしてみたいです。ひとりで格好良くは降りれなさそうですけど(苦笑)。
――さっそうと乗る姿を楽しみにしています。ところで、宮世さんは名前が特徴的です。宮世というのは、「宮城から世界へ」という思いで付けられたとのことですが、琉弥は本名なんですよね。
宮世:はい。父が三国志を好きで、「劉備玄徳みたいに人徳のある人になりなさい」ということから付けてくれました。琉弥で「りゅうや」はいても「りゅうび」は珍しいですよね。でもそれで覚えてもらえるし、人徳のある人にならないと!と思っています。
■最近ハマった映画はクリストファー・ノーラン 監督の『TENET テネット』
――今回のスタイルブックは宮世さんの「トリセツ」とのことですが、リアルサウンドでは「ブック」のほかに「テック」「映画」「音楽」とそれぞれにサイトがあるので、そこにちなんで宮世さんのことを教えてください。まずは「テック」分野で興味のあることは?
宮世:最近だとコンデジカメラをいつも持ち歩いています。ライカのルミックスに惚れちゃって。おじいちゃんからもらったキャノンの一眼も持っているのですが、コンパクトに持ち歩けるものも欲しかったので、貯め続けた貯金で買いました。
――今はスマホで撮る人が多いですが、コンデジなら持ち歩ける?
宮世:はい。僕、SNSもやっているので、撮った写真を載せているんです。ファンクラブも開設されたので、そこでも載せたいと思っています。
――そういえばSNSの更新が特技のひとつとか。
宮世:更新したがりなんです。作品に出たらオフショットをいっぱい載せたくなるし、いろんな報告もしたい。マネジャーさんに「上げすぎ!」って止められるくらいだから特技なのかなと思って(笑)。みんなに身近に感じてもらいたいんです。
――そうなんですね。では続いて「映画」。好きな映画は?
宮世:最近だと『TENET テネット』ですね。すっごく難しいんだけど、面白くて。いろんな推理や考察が出来て、自分なりの考えとか、ほかの方のレビューなんかを読んで、考えを照らし合わせてから、さらに考えて、また観に行きました。相棒がいるじゃないですか。あの人が実は……みたいな考えがあって、そういうのを知ると、「もう1回最初から観なきゃ!」って。
――考えるのがお好きなんですね。今後はご自身がそうした作品に出たいとも。
宮世:思います。ミステリー系の怖い役とかもやりたいですし。今度は僕が惑わせる側になってみたいです。
■本は視野を広げて、いろんな考え方を提供してくれる
――では「音楽」についても。以前、昭和のポップスがお好きだとお話していました。
宮世:今でも好きですが、最近はクラシックも聴いています。ショパンとか、リストとか、ベートーヴェンやモーツァルトももちろん聴きます。リストだと、「超絶技巧練習曲」とかが好きです。
――そうしたものは誰かから勧められるのですか?
宮世:音楽のアプリでランダムに曲が出てくるものがあって、そこから聴いて、いいなと思ったら、関連したものを探しまくります。
――本当に好奇心旺盛ですね。お若いですが、絵画もお好きでしたよね。「ブック」についてもお聞かせください。
宮世:それこそ最近買ってよかったのは、『心に響く 印象派画家の言葉46』という本です。ゴーギャンとかルノアールとかピサロとかの名言が書かれていて、すごく響くんです。エドガー・ドガの「芸術はみずからを拡大するものではなく、まさにみずからを要約するものです。」とか、ゴーギャンの『「自由に、そして狂ったように」仕事したまえ。そうすればきみは進歩し、きみが価値ある人間だったら、いずれそれは認められる。』とか。
――おおー、哲学。
宮世:こういう名言がいっぱい書かれていて、すごく好きです。勇気づけられるし、役者って、引き出しの多さが大事になってきますが、こうした言葉は視野を広げてくれて、いろんな考え方を提供してくれます。本や小説って、すごいなと思います。
――多くの刺激を受けて視野を広げているところなんですね。
宮世:そうなんです。あ、あと他にもおススメが! 止まらない(笑)。『I Love Youの訳し方』という本もすごくいいです。いろんな偉人や有名人が、どう“I Love You”を伝えるかが書かれているんです。
――夏目漱石の「月が綺麗ですね」的な。
宮世:そうです。織田信長ならこう言っているみたいな。すごくオススメです。
■人生での目標を明確に、ステップアップしている途中
――本当に幅広い分野に興味がおありですが、将来的には「自分で映画を作りたい」という目標をお持ちだとか。いろんなことを吸収していることは、そこへの意識もあるのでしょうか?
宮世:そこに繋げるためです。目標としてそこがあるので、いろんなことを知って、吸収しておきたいんです。僕は、人生のなかでの目標を、この歳までにこれ、この歳までにこれと立てています。そしてその間に何をしていくかを考えて進んでいます。
――すごい。今はどんどん目標に近づいているところですね。
宮世:はい。今年は、とにかくいろんな役を演じて経験を積みたいと思っています。これまでに見せたことのない役も演じることになっているので、期待して待っていてほしいです。
――ちなみに16日が最終回の『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』では、藤原竜也さんとの共演を経験しましたね。
宮世:作品を拝見していたときももちろん凄いと思っていましたが、直接会ってお芝居させていただいて、見ていただけの時とは比較にならないくらい、肌に突き刺さるような迫力を感じて圧倒されました。そうした迫力でガッと来られると、僕も押し返す反動が大きくなるというか。すごく影響を受けました。直接お芝居させていただいて、身体に染みついた感覚があって、そのあとのお仕事にも生きています。
――これからも期待しています。最後に、あらためて『RB17 りゅうびセブンティーン』発売にひと言お願いします。
宮世:僕のことを知らない方でも楽しめる内容になっています。見てもらえたら、僕のことがめちゃくちゃ分かると思いますし、絶対チェックしたほうがいいと思います!(笑)
(取材・文=望月ふみ/写真=鷲尾太郎)