世帯年収2000万円といえば、日本全体でも1.2%のみとなる高所得世帯だ。そうなるとどんな生活ができるだろうか。大きな贅沢をせず普通に暮らしていくだけなら、おそらく何の不自由もないだろう。
実際、世帯年収2000万円の40代前半女性(東京都/サービス系/正社員)は「生活に不自由はない」と語る。普段の暮らしについては、
「少しの贅沢はするけど、普通の生活。貯金額は多いかもしれない。不要なものや興味のないものにはお金を使わない。夫の車は10年以上前に購入した国産車」
とコメントしている。収入が多いからといって無駄遣いはしない主義のようだ。今回は世帯年収2000万円のキャリコネニュース読者からの声を紹介する。(文:大渕ともみ)
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「週1回の家族で行く外食がささやかな贅沢です」
マスコミ関係の都内50代前半男性は、「週1回の家族で行く外食がささやかな贅沢です」という。世帯年収2000万円とは思えないほど慎ましい金銭感覚の持ち主のようだ。
「あとは好きなスイーツを自由に買って食べるくらいで、海外旅行もここ数年は行っていません。妻はオーケーストアに通う日々。車は持たないし、タクシーにも乗りません。服もあまり買いませんね」
子どもが2人いるため、地に足のついた暮らしを大切にしているのかもしれない。男性の妻も同じ価値観なのか、週3回のパート勤務をしているという。男性は「かなり地味な生活感ですよ」と締め括った。
「何も気にせずとも、最低限の衣食住は担保できています」
都内に住む30代後半男性は、メーカー勤務の正社員。妻と2人の子どもがおり、「23区の地下鉄の駅近にマンションを購入した」と語る。むやみな浪費ではなく、メリハリのある支出を心掛けており、
「教育費に制限はかけていないし、海外旅行も年1回楽しんでいる。一方で車は所持せず、ブランド物にも興味がない」
と明かす。極端な贅沢はしていないようだが、「何かを買うときに我慢をする場面は少ない」というから、うらやましい限りだ。
専門コンサル系企業に正社員として勤める都内在住30代前半女性は「何も気にせずとも、最低限の衣食住は担保できています」と述べる。しかし投資においては、年収2000万円でも心許ないらしく、
「リスクヘッジが難しい。投機的な金融商品や不動産には、ビビって手が出せません」
と打ち明ける。原資はたくさんあるはずだが「投資で損はしたくない」という。
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