税金の恩恵といえば子ども手当や高校無償化制度、各種給付金などが注目されがちだ。しかし医療費が3割負担で済むことや、道路や空港の整備、災害対策などの費用も税金で賄われていることを忘れてはいけない。今の便利で安心な暮らしを維持するには、どうしても徴税が必要になる。
とはいえ、税金がときに重く感じることも事実だ。栃木県の40代男性(その他/正社員/年収300万円台)は、
「住民税と社会保険料だけで月4万5000円が天引き。アパートの家賃より高い。一般的に低所得の部類に入ると思うが、普通に高いと思う」
と困惑。「税金が高い」と感じているキャリコネニュース読者の声は、他にも多く見られた。(文:大渕ともみ)
税金の厳しい取り立て「少しでも支払いが遅れると脅しのような督促が来る」
年収100万円台の20代女性(鹿児島県/パート)は「月収10万円程なのですが、国民健康保険と国民年金の保険料負担が正直痛手です」と窮状を明かす。また「将来本当に年金がもらえるのか疑問を持ってしまいます」と不安も吐露。女性は、
「コロナ禍で勤務先が短縮営業になる月も発生し、生活が厳しい状況。しかし雇用は継続されているので、一部免除申請すら却下されてしまいます。納税は国民の義務とはいえ、低収入では生活を切り詰めるほかない事情を、少しでも考慮していただきたいです」
と訴えた。女性と同じく年収100万円台のキャリコネニュース読者からは、
「国民年金・国民健康保険料が高い。少しでも支払いが遅れると脅しのような督促が来る」(岐阜県/40代女性/サービス系/個人事業主)
「年金生活で足りないので仕事をすれば、それにも税金。もう働くのを辞めたくなります。納豆と生卵の生活です」(熊本県/70代男性/その他/パート)
と切実な声が寄せられている。
「国会で寝ている議員たちに腹が立つ。大した成果を出さない政治家は辞めてほしい」
「税金が高い」と感じているのは、低所得者層ばかりではない。年収1000万円以上の人たちも、累進課税制や各種助成の所得制限に不満を募らせている。
千葉県に住む年収1200万円の40代男性(IT・通信系/正社員)は「税金負担が多いうえ、子ども手当や妻の扶養も対象外に。何のために頑張っているのか分からない」と嘆く。男性は、
「これまで頑張って働き、給料を上げてきた。給料が高い分、仕事のストレスも多い。世帯年収ではなく、個人の年収で諸々が決められるのも本当に意味が分からない」
と憤りを隠せない。「国会で寝ている議員たちに腹が立つ。大した成果を出さない政治家は辞めてほしい」と怒りをあらわにした。
日頃から国民が税金の恩恵を感じられていれば、このような不満は減るはずだ。政治家には税金の使い道や政務への取り組み方を、今一度真摯に考えてもらいたい。
※キャリコネニュースでは引き続き「税金が高くて怒っている人」や自分の性別がマイナスになっていると感じたことなどのアンケートを募集しています。
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