2021年F1プレシーズンテスト1日目で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は午後の走行を担当し、17人中9番手のタイムを記録した。
バーレーン・インターナショナル・サーキットでのテストが3月12日にスタート、アルファタウリは午前にピエール・ガスリー、午後に角田裕毅でAT02・ホンダのテストを行った。午後のセッションには風がより一層強くなり、砂嵐が起こる厳しいコンディションのなか、角田は37周を走行、1分32秒727(C2タイヤ)の9番手タイムをマークした。
角田のセッションは燃料システムの問題により短縮されたことが分かっている。ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治氏は、車体の燃料システムに異常を確認し、調査のために早めに走行を切り上げざるを得なかったとコメントしている。
チームのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズは、セッションを予定より早く切り上げたことで、テスト2日目の走行がスタートする前に問題の調査と修正を行うことができると述べている。
角田は、厳しいコンディションのなかでの走行になったものの、短いテスト期間のなかで多くのことを学んでいきたいと語った。
「新型マシンできちんと走行することができ、スクーデリア・アルファタウリのドライバーとして初のF1公式テストを終えられたのは、素晴らしい気分です」
「現時点では、走行距離とデータ収集が僕がフォーカスすべき項目だと思っています。ルーキーですので、わずか3日間という走行の機会から多くを吸収し、ここバーレーンでの開幕戦に向けて学びを深めていきたいと思います」
「残念ながら、今日の午後はかなり難しいセッションで、砂と風の中でのドライビングという厳しいコンディションでした。また、チームが燃料システムに問題を発見し、早めに走行を切り上げざるを得ませんでした。原因についてはチームが解明中ですが、僕自身は、明朝のセッション開始とともに走行できるようにしっかりと準備をしたいと思います」
角田は、初日走行を終えた後、SNSで次のようなコメントも発表している。
「プレシーズンテストが始まりました!今日は午後に37周を走行しました。強風に舞い上がった砂で非常にトリッキーな状況でしたが、AT02を駆るのは最高でした」
「終盤、ちょっとしたトラブルが出ましたが、概ね良好な1日でした。明日は午前の走行です。限られた時間内により多くのことを吸収します」