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エリザベス女王、ウィリアム王子の意見を支持「王室は人種差別主義ではない」

2021年03月13日 05:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ウィリアム王子の「王室は人種差別主義ではない」発言を支持したエリザベス女王(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年3月9日付Instagram「Today is #CommonwealthDay.」』のスクリーンショット)
ウィリアム王子とキャサリン妃が、ヘンリー王子とメーガン妃のインタビュー放送後に初めて公の場に姿を現した。当日集まった記者の質問に対し、ウィリアム王子は「僕達は人種差別をするような家族ではない」と答えた。王室情報筋はこの発言を称賛、エリザベス女王とチャールズ皇太子も王子による独自の言葉を支持しているという。『Daily Mail Online』『The Mirror』などが報じた。

現地時間11日、ウィリアム王子とキャサリン妃がロンドン東部のストラトフォードにある「School21」を訪問した。今回の公務は、ロックダウンが緩和され今週から子供達が授業に復帰したことと、キャサリン妃が2018年に小学校で立ち上げたメンタルヘルス・プロジェクトがセカンダリー・スクール(11歳から16歳までの中等教育)に展開されたことを記念して行われた。

夫妻が公務を終え学校を去る際、集まった報道陣から「インタビュー後にヘンリー王子と話しましたか?」との質問が飛んだ。するとウィリアム王子は「まだ話してないが、話すつもりだ」と答えた。

さらに記者が「王室は人種差別主義なのですか?」と尋ねると、王子は振り返り「僕達は人種差別をするような家族ではない」と断言した。

ヘンリー王子とメーガン妃はインタビューで、アーチー君を妊娠中に王室メンバーが「生まれてくる赤ちゃんの肌の色」について懸念を示したと告発、王室が人種差別主義なのかどうかで物議を醸すことになった。

『Daily Mail Online』は、王室関係者がウィリアム王子の発言について「全ての問題の深刻さと感情を考慮した上でも、非常に上手く答えた」と称賛していることを伝えた。さらにエリザベス女王とチャールズ皇太子の公邸であるバッキンガム宮殿とクラレンスハウスも、ウィリアム王子独自によるこの言葉を支持しているようだと報じている。

『The Mirror』が取材した王室情報筋によると、ウィリアム王子とヘンリー王子はここ数か月間会話をしていないが、今年の7月1日にはケンジントン宮殿で故ダイアナ元妃の銅像の除幕式が開催されるため、ウィリアム王子は弟と肩を並べて出席する覚悟をしていると明かし、このように伝えた。

「緊張感が高まっているのは間違いありませんが、少なくとも式典の間はお互いの相違を脇に置くことが重要だと2人は認識したのです。このような特別な日のために、両家が一丸となり準備を進めていることが感じられます。」

今回のウィリアム王子のコメントは、ヘンリー王子夫妻へのインタビューが放送後、王室メンバーによる初めての公の場での発言となる。チャールズ皇太子は英国での放送翌日に公務を行ったが、報道陣からの「インタビューをどう思いますか」との質問には何も答えず、微笑んで通り過ぎただけだった。

エリザベス女王は、民族的や文化的や宗教的にも多様な、約24億人を擁する英連邦王国の君主である。英王室は現地時間9日に声明を発表、「ヘンリー王子とメーガン妃にとって、この数年がどれほど困難なものであったかを知り、家族全員が悲しみに暮れています」と述べ、人種差別問題について「非常に深刻に受け止めている」と伝えている。

画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年3月9日付Instagram「Today is #CommonwealthDay.」』『The Royal Family 2021年3月11日付Instagram「This morning The Duke and Duchess of Cambridge visited School 21 in Stratford, London to congratulate teachers involved in the re-opening of the school following lockdown and hear more about the challenges they have faced over the past year.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)