昨今では転職が一般的になってきたが、できれば同じ会社で長く働きたいという人も多い。しかしそのためには、職場の環境や人間関係、給与などさまざまな条件が自身の希望と合致していないと難しい。何かのきっかけで不信感を覚えてしまったがために「会社を辞めよう」と考える人もいるからだ。
20代の女性(サービス業)は、個人経営のレストランで働いているが、「人件費削減のために最低限の人数でホール、厨房を回すことになりました。やることが増えたのに、人が足りない状況に辞めようと感じました」と語る。
今回は「会社を辞めようと思った瞬間」のエピソードを紹介する。(文:中島雄太)
「接客もせず、私語ばかりのスタッフに嫌気が差しました」
百貨店で販売職をしている30代男性は「ルールが徹底されていない職場に嫌気が差しています」と語る。
「売り場では他メーカーの従業員と一緒に仕事をしています。自分勝手な人間が多くて、気を遣うことができないのと、自分の店の商品を勝手にお客様に案内されることに、以前からストレスを感じていました」
それでも男性は仕事が好きだったため、何とか辞めずに頑張っていたが「百貨店の人間が接客もせずに私語をしており、マネージャーも注意をしない状況がありました。またクレームが多いのに対応しないため、すべて私のもとにまわってきます」と我慢ならない出来事を告白。客離れが進んでいることもあり、男性は仕事を辞めることを本格的に考え始めている。
20代の女性(企画開発職)は「9時から21時までの勤務が普通で、監査のときは9?24時までになります」と勤務時間の長さに辟易する。仕事が終わらない原因の一つは上司だ。
「上司は夜になると調子がよくなる人で、長話されることが頻繁にあります。私は朝型人間。勤務時間は同じでいいので、早朝から働き始めて早く帰りたいです」と嘆いた。
「文句ばかりを言って、ラインを止めるベテランに呆れました」
40代女性は、地元の化粧品製造工場で働いている。女性は勤務初日のことを「ベテラン社員から『どうせ3か月と持たないオバさんに教えても意味ないわ』と言われました。何の指導もなく、いきなりラインに組まれて案の定ミスの連発でした」と振り返る。
その後も女性は仕事を満足に教えてもらえず、他部署に回されることに。次の部署でも同じ状況が続いたという。
「ベテラン社員は好き嫌いが激しく、文句ばかり言っていました。しかもその間はラインが止まっており、『その分の損失を考えているのか?』と呆れました」
はじめはつらく悔しい気持ちでいっぱいだった女性。しかし心底呆れた今では、退職を見据え転職活動に勤しんでいる。
※キャリコネニュースでは引き続き「会社辞めよう」と思った瞬間のほか「電力自由化で電気代が爆上がりした人」や「新入社員の頃の思い出」などのアンケートを募集しています。