高年収に憧れた経験は誰しもあるだろう。しかし平均以上のお金を稼ぐには、自分の時間や心の余裕など、それなりの犠牲を伴うのが一般的だ。年収1000万円以上で激務に追われるキャリコネニュース読者からは、
「年収3000万円だけど、休みの日は外にも出ない」（大阪府／30代男性／流通・小売系／正社員）
「年収1000万円。でも月の残業時間や税金の支払いが多いため生活が豊かな実感はない」（東京都／30代男性／メーカー系／正社員）
という声が寄せられている。彼らの激務ぶりを目の当たりにすれば、気軽に「高年収がうらやましい」とは言えなくなるだろう。今回は「年収1000万円以上で激務の人」のリアルに迫る。（文：大渕ともみ）
「激務で重責のうえに、一緒に働くスタッフの能力が低い」
「年収1700万円ほど」と語るのは、都内の40代女性（その他／正社員）だ。かなりの高給取りだが、その業務内容は生半可なものではない。女性は、
「激務で重責のうえに、一緒に働くスタッフの能力が低い。そのとばっちりを食らって、客から訴訟を起こされたら負けると思う。組織のトップはコロナで金儲けに走り、部下を捨て駒扱い」
と地獄のような職場環境を打ち明ける。精神的なストレスによる心身の消耗が激しそうだ。女性は「収入が多いので税金が高い。不動産詐欺にも狙われた。もう辞めたい」と本音をこぼしている。
「働いても働いても報われない」
愛知県の50代男性はサービス系企業の正社員。その年収は2100万円にも及ぶが「働いても働いても報われない」と不満の声を上げる。男性は「若い頃から自分に投資してスキルを身に付けてきた」と高年収を得るために積み重ねた努力を強調。かなりの苦労があったようだが、納めるべき税金が高額なために身を切られる思いでいる。男性は、
「本当に国には何とかしてもらいたい。一生懸命自分を磨いて、やっと稼げるようになった人からごっそり税金を取るのをやめてほしい。やる気が失せてしまう」
と切実だ。「総資産額が5億円を超える、とんでもない資産家からもっと税金を取ってくれ」と半ばやけくそな要望を口にしている。
ほかには、
「24時間待機を強いられる」（北海道／40代男性／サービス系／正社員／年収5000万円）
「休みは形だけ。会社でのトラブルは朝や夜中であっても電話あり。この実態を分かってほしい！子どもの成長期に仕事中心にならざるを得なかったことを後悔しています」（神奈川県／60代男性／金融・保険系／正社員／年収1100万円）
という声が寄せられている。
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