アルゼンチン最高峰のツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)に参戦する2020年チャンピオンチームのTOYOTA GAZOO Racing Argentina(トヨタ・ガズー・レーシング・アルゼンティーナ)が、自身5度目の王座を獲得したマティアス・ロッシや元跳ね馬ドライバーのルーベンス・バリチェロらとともに、トヨタ・カローラSTC2000でのニュルブルクリンク24時間参戦のプログラムを検討中であることが明らかになった。
また、STC2000に4台体制で挑むPuma Energy Honda Racing(プーマ・エナジー・ホンダ・レーシング)は2021年のドライバーラインアップを発表し、Renault Sport Castrol Team(ルノースポール・カストロール・チーム)のフルーエンスGTをドライブし、2017~2018年連覇を達成したファクンド・アルドゥソの電撃加入をアナウンスしている。
TGRAとしては、2019年シーズンを前にSTC2000の空力ホモロゲーション取得に向けた開発作業のため、ドイツ・ケルンのTMG(現TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH/TGR-E)の風洞施設を活用しており、カローラにとってはそのとき以来のドイツ上陸となる。
■王者アウドゥソはランキング5位に終わった2020年を最後にチーム離脱を決意
一方、南米大陸を代表する石油エネルギー企業プーマ・エナジーのサポートを受け、ホンダ系ファクトリーチームを運営するRAM Racing Factory(RAMレーシング・ファクトリー)は、ファビアン・シャナントゥオーニとファン-アンヘル・ロッソのチーム残留と同時に、STC2000で2冠獲得のファクンド・アルドゥソと、WTCR世界ツーリングカー・カップにも参戦した若手有望株、ホセ-マニュエル・サパーグの新加入を発表した。
昨季までRenault Sport Argentina(ルノースポール・アルゼンティーナ)のエースとして活躍し、フルーエンスGTで通算13勝、18回のポールポジションを獲得する32歳のアルドゥソは、タイトル戦線に加わりながらランキング5位に終わった2020年を最後にチーム離脱を決意。新たにホンダのマシンをドライブすることを決断した。
2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の厳しい条件下ながら、引き続きFDCモータースポーツやMonti Motorsport(モンティ・モータースポーツ)が走らせる同車をドライブしつつ、Target Competition(ターゲット・コンペティション)のヒュンダイi30 N TCRで、WTCRやTCRヨーロッパにも挑戦する精力的な活動を続けてきた。