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エリザベス女王、メーガン妃による人種差別の告発に「この問題を深刻に受け止めている」

2021年03月10日 12:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「家族全員が悲しみに暮れている」とエリザベス女王(画像は『The Royal Family 2020年11月8日付Instagram「“May the memory of their sacrifice and bravery remain with us always.”」』のスクリーンショット)
英時間9日、英王室がエリザベス女王に代わってヘンリー王子とメーガン妃に対する声明を発表した。米時間7日に放送したオプラ・ウィンフリーによる夫妻へのインタビューで、メーガン妃が妊娠中に王室メンバーから人種差別的発言を受けたと告発していたが、女王は今回の問題を「非常に深刻に受け止めている」と述べ、家族で個人的に対処すると伝えている。

米国でヘンリー王子とメーガン妃への独占インタビューが放送された2日後、エリザベス女王が英王室を通じて声明を発表した。インタビューでメーガン妃は、アーチーくんを妊娠中に「生まれてくる赤ちゃんの肌の色」に懸念を示す声が王室内であがったことを明かした。この発言が世間に衝撃を与え、王室が人種差別をしたか否かで物議を醸すことになった。

バッキンガム宮殿が発表した声明によると「ヘンリー王子とメーガン妃にとって、この数年がどれほど困難なものであったかを知り、家族全員が悲しみに暮れています」と述べており、このように続けている。

「提起された問題、特に人種についてのものは考慮すべきことです。いくつかの記憶は異なるかも知れません。しかしそれらは非常に深刻に受け止められており、家族によって個人的に対処するつもりです。ヘンリー、メーガン、そしてアーチーはいつまでも愛される家族の一員であり続けます。」

今回の声明が発表される前の現地時間8日、英紙『The Times』は王室スタッフが用意した書面への署名をエリザベス女王が拒否したと報じていた。同紙の情報筋によると、英王室からの愛と配慮を強調するヘンリー王子夫妻への声明を王室スタッフが用意したが、女王は慎重に検討するため署名を拒んだという。

ヘンリー王子夫妻へのインタビューが米国で放送開始された時、英国では8日の午前1時だった。『The Telegraph』によると、王室の職員はITスタッフによって接続されたオンラインのリンクで番組を視聴しており、午前3時の番組終了と同時に声明を用意し、対応に準備するため尽力したそうだ。

そして夜が明けると、エリザベス女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子の3世帯のスタッフによる会議が行われ、王室の高官やシニアメンバーらが直接出席したり、電話やビデオ通話で参加した。ウィンザー城に滞在するエリザベス女王は、ロンドンで暮らすチャールズ皇太子やウィリアム王子と話し合いを持ったという。

ヘンリー王子夫妻へのインタビュー特番は米国で1700万人超、英国では1100万人超が視聴した。王室メンバーが人種差別的発言をしたなどの告発により、王室からの声明に対するプレッシャーが高まっていた。

画像は『The Royal Family 2020年11月8日付Instagram「“May the memory of their sacrifice and bravery remain with us always.”」』『CBS 2021年3月7日付Instagram「CBS Presents Oprah with Meghan and Harry: A Primetime Special starts NOW on CBS.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)