2020年のル・マン24時間レースにおいてLMP2クラスを制した元F1ドライバーのポール・ディ・レスタが、2021年のル・マン24時間レースへもユナイテッド・オートスポーツから参戦することが決まった。3月8日、チームが発表した。
2021年、ユナイテッド・オートスポーツは8月へと延期されたWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースのLMP2クラスに3台体制で挑む。
その23号車オレカ07・ギブソンのドライバーとしてディ・レスタがアナウンスされた。ディ・レスタは2020年のル・マン24時間にユナイテッド・オートスポーツからフィリペ・アルバカーキ、フィル・ハンソンとともに参戦し、クラス優勝を飾っている。
WECにフルシーズンエントリーする22号車では、アルバカーキとハンソンが、新たなWECでのチームメイトとなるファビオ・シェーラーとともにル・マンでもトリオを組む。
32号車のドライバーとしては、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでチームに加わるニコ・ジャミンの名がアナウンスされている。23号車と32号車のその他のドライバーは追って発表されるという。
なお、ディ・レスタは2022年からプジョーのル・マン・ハイパーカー(LMH)プログラムに加わることが発表されている。
「2021年もル・マンに戻ることができるのは、素晴らしいニュースだ」と、昨年のル・マンでLMP2のラップレコードを記録してクラスPPを奪ったディ・レスタはコメントしている。
「再びこの“旅”へと参加し、昨年フィルとフィリペとともに手にした勝利を防衛すべく戦うことができて最高だ」
「今年はチーム編成が変わるが、新たなチームメイトがどうなるのか、興味深い。人々がレースに備えられるよう、ACO(フランス西部自動車クラブ/ル・マン24時間レースを主催)がレースの日程を早めに変更したのは良いことだと思う」
「LMP2のフィールドは、今年もまた強力なものとなりそうだ。ル・マンはコツコツと積み上げなければいけない世界でもっとも素晴らしいレースでもあるし、すぐに満足できるレベルに達するということはない。そうなるまでは、チームに再び合流して新しいチームメイトとうまくやれるよう、できる限りのことをするつもりだ」
2020年に2台でル・マンにエントリーしたユナイテッド・オートスポーツは、2021年のル・マン24時間に向けては5つの自動招待枠を獲得してきた。
すなわち、2020年のル・マンにおけるLMP2クラスでの優勝、ELMSにおけるLMP2とLMP3のタイトル獲得、ELMSのLMP2におけるシリーズ2位、そして2021年2月に行なわれたアジアン・ル・マン・シリーズのLMP3クラスにおけるタイトル獲得、である。
しかしながら、ひとつのチームが行使できる自動招待枠は最大ふたつまでと決められている。このためユナイテッドは23号車と32号車のエントリーに、この自動招待枠を使用。22号車についてはWECへのフルシーズンエントリーにより、ル・マンでのグリッドが保証されている。
なお、3台のうち1台は『ユナイテッド・オートスポーツUSA』、残る2台は『ユナイテッド・オートスポーツUK』の名の下に登録されるという。