2021年のウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースでGTデイトナ(GTD)クラスの優勝を遂げたウインワード・レーシングが、2台のメルセデスAMG GT3 Evoで2021シーズンのDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦することが明らかとなった。ドライバーにはルーカス・アウアーとフィリップ・エリスが起用される。
ロレックス24(デイトナ24時間)のGTDウイナーが、メルセデスAMGのファクトリーサポートを受け、DTMへデビューを果たす。
ウインワードのDTMエントリーは『メルセデスAMG チーム・ウインワード』として知られることになる。この組織は、テキサスをベースとするウインワードと、ドイツのチームであるHTPモータースポーツの間で、以前の技術的パートナシップに基づいて2019年の終わりに設立されていたものだ。
ドライバーとして起用されるアウアーは2015~2018年シーズンまでDTMでドライブしていたメルセデスのマシンのコクピットへと、久々に戻ることになる。アウアーは2019年に全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦したあと、2020年はBMWチームRMRからDTMに参戦していた。
28歳のエリスはDTMには初参戦だが、HTPウインワードとともにこれまでGT3プログラムを戦ってきている。昨シーズンのADAC GTマスターズにはラファエル・マルチェッロとともに参戦。そして2021年のIMSA開幕戦デイトナ24時間では、ラッセル・ワード/マロ・エンゲル/インディ・ドンティエとともにGTDクラスを制している。
メルセデスAMG チーム・ウインワードのチーム代表、クリスチャン・ホーナデルは次のように述べている。
「この伝統に満ちたシリーズで成功するためには、我々のすべてのエネルギーと専門知識を活用する必要がある」
ウインワード・レーシングは、これまでにメルセデスAMGによるエントリーを発表しているハウプト・レーシング・チームと、グループMレーシングチームに加わり、GT3車両で競う新時代のDTMへと挑む。