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王室の理不尽な扱いを告発したメーガン妃「私にとって一番大切な肩書きは“母親”」

2021年03月09日 10:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

新たに公開されたヘンリー王子・メーガン妃の家族写真(画像は『O, The Oprah magazine 2021年3月8日付Instagram「Prince Harry, Meghan, Archie, and their upcoming summertime baby girl look like an ad for happiness!」』のスクリーンショット)
米大物司会者オプラ・ウィンフリーによるヘンリー王子・メーガン妃夫妻の独占インタビューが、米時間7日ついに放送された。衝撃発言の連続だった2時間のインタビューでは、アーチーくんを妊娠中に「生まれてくる赤ちゃんの肌の色」に懸念を示す声が王室内であがっていたこと、王子や王女の称号は与えられない予定と事前に聞かされていたことなどを明かした。

米時間7日に放送された2時間の特別番組『Oprah With Meghan And Harry: A CBS Primetime Special』で、司会のオプラ・ウィンフリーがたいそう驚いた様子で

「なんですって?」

と目を見開いた瞬間があった。それはメーガン妃がアーチーくんを妊娠中、王室内では「生まれてくる赤ちゃんの肌色トーン」を懸念する声が複数のメンバーの間であがっていたという事実を伝えた時のことだ。その会話に直接参加していたのはメーガン妃自身ではなくヘンリー王子だったそうで、赤ちゃん誕生後は王子や王女の称号は与えられない予定であること、そして子供には警護もつかないことを夫づてに伝えられたという。

エリザベス女王の祖父ジョージ5世によって1917年に出された勅許状によれば、王子・王女といった称号が与えられるのは国王の子、国王の息子の子、プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)の長男の長男と定められている。つまり本来であれば、アーチーくんに王子の称号が与えられるのは祖父チャールズ皇太子が国王になった時であり、現時点で王子・王女の称号資格があるエリザベス女王のひ孫は「プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)の長男(ウィリアム王子)の長男」であるジョージ王子のみということになる。しかしジョージ王子の誕生前にエリザベス女王が勅許を出したことで、そのきょうだいであるシャーロット王女、ルイ王子にも王子・王女の称号が与えられた。

オプラとのインタビューではメーガン妃がイギリス人でないことや、アーチーくんがバイレイシャルであることが称号が与えられなかったことに関係しているかのように伝えられていたが、プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)の次男であるヘンリー王子を父親に持つアーチーくんは、もともと「王子」の称号を与えられる立場ではなかった。しかしエリザベス女王がシャーロット王女やルイ王子の時のように例外として勅許を出すことは可能であったため、アーチーくん誕生前になぜそれをしなかったのか―と疑問を抱く人は少なくない。

アーチーくんの出生時は、あたかも王子の称号を拒否したのがヘンリー王子・メーガン妃夫妻側であったように報じられたため、タブロイドでは「普通の暮らしをさせたいと称号を放棄したくせに警護を要求するのか」「税金の無駄遣い」といった記事が多く出回ってしまった。結果的に夫妻はメディアの格好の餌食となったわけだが、そんな収拾のつかない事態を引き起こした背景には「称号を拒否したのではなく、はじめから授与されなかったのだ」という真実を発信しようとしない王室側の姿勢が大いに関係していると明かしている。そして王子の称号そのものにこだわっていたわけではないが、称号を持たないことでセキュリティーもつかないということであれば話は別―と感じたそうだ。

またメーガン妃は、将来的にチャールズ皇太子が国王になった曉には、アーチーくんは自動的に王子の称号が与えられることが定められている現在の慣習を「変える」と伝えられたことも明かしており、それが「適切な判断」だとして何も納得のいく説明のないまま、一方的にそう言われたそうだ。

アーチーくんには警護がつかないこと、称号も与えられないこと、そして生まれてくる子供の肌色がどれほど濃いかについての懸念の声があがっていたことを妊娠中に一気に知らされたという妃は、精神的に追い詰められ「もう生きていたくない」と自殺願望に駆られるまでになってしまったことも告白している。そんな妃は現在カリフォルニアに移住し、第2子となる女児を夏に出産予定で、

「ウェイトレス、女優、プリンセス、公爵夫人。そういった肩書きとは無関係のところで、私は自分自身が何者であるかをしっかり自覚しています。私にとって一番大切な肩書きは『母親』、これ以外にありません。」

と力強く語る姿が印象的だった。

ちなみに妃の第1子妊娠中に、まだ見ぬロイヤルメンバーの肌色に懸念を示した人物が誰であったかについてメーガン妃は、

「(それを明かしてしまえば)その人物が多大なダメージを被ることにになる。」

として回答を拒否。ヘンリー王子もその時の会話が「気まずく、少々ショックを受けた」と本音を漏らしたものの、その場に居合わせた人物の名前を明言することは控えた。なおオプラ・ウィンフリーは、その人物が「エリザベス女王やフィリップ王配ではなかった」という補足説明を放送翌朝に出演した情報番組で明かしている。

画像は『O, The Oprah magazine 2021年3月8日付Instagram「Prince Harry, Meghan, Archie, and their upcoming summertime baby girl look like an ad for happiness!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)