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世帯年収400万円台のリアル「給料が下がって夫婦仲がみるみる悪化。"こんなはずじゃなかったのに"とため息が出る」

2021年03月09日 07:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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世帯年収400万円の暮らしは、生活に困窮はしないものの、それなりの我慢が求められるようだ。青森県の50代後半男性は年収450万円。キャリコネニュースに、

「貧困とは思わない。地方の中小企業に勤めているので、収益が上がっても還元されない」(サービス系/正社員)

という声を寄せている。勤め先に多少の不満はあるものの、生活は問題なくできているのだろう。長崎県の60代前半男性(その他/正社員/年収400万円)は「購入したいものがあっても、全部は買えなかったり、購入を延期したり」と悩みを告白している。

今回はキャリコネニュース読者から寄せられた「世帯年収400万円台のリアル」を紹介しよう。(文:大渕ともみ)

ローン地獄にあえぐ50代女性「毎月お金のことが頭から離れない」

宮城県の50代前半女性は、サービス系企業の正社員として働いている。世帯年収は450万円だが、ローン支払いが多く家計は厳しい。女性は、

「住宅ローン、息子の結婚式のローン、夫の転職時の借金、さらに夫の収入減補填のカードローン。その他にも国民健康保険の未納分支払い、税金の分割払いなど。10万円下がった給料の補填は生半可ではなく、毎月お金のことが頭から離れない」

と嘆く。貯金もすっかり底をついてしまったという。「あと1年頑張れば、1つ借金を完済できる。何とか家は手放さず、娘を嫁に出してあげたい。夫婦2人病気を抱えながら踏ん張っている」と女性。

「夫婦仲もみるみる悪化。『こんなはずじゃなかったのに』とため息が出る。でもなるべくポジティブに生きたいので顔を上げるようにしている」

と胸中を明かしている。

「養育費はありません。子どもの学費など、いろいろ出費がかさみます」

「思春期の子ども2人を持つシングルマザーです」と語るのは、山形県の40代後半女性。夫と離婚後も正社員として働き、女手一つで子どもたちを育ててきた。年収は450万円ほどだ。女性は家計の状況について、

「養育費はありません。子どもの学費など、いろいろ出費がかさみます。生活にはあまり困らないものの、貯金があまりできていません」

と明かす。「子どもたちには進学してもらいたい。年収にかかわらず、子どもたちが安心して進学できるように支援してほしい」と切実な思いを語った。

群馬県の30代前半のシングルマザーからは、

「コロナ禍の影響で売上が半分近く落ちた。シングルマザーだし住宅ローンもあるし、大変です」(サービス系/個人事業主/年収400万円)

という声が寄せられている。