日本セルフエスティーム実践協会は3月5日、「テレワークの実態」に関する調査の結果を発表した。調査は2月に実施し、現在テレワークを実施している会社員110人から回答を得た。
「総合的に自分にとってテレワークはプラスだった」と回答しているのは70.4%だった。以前の業務と比較した際のテレワークで快適だと感じている点を聞くと、「プライベートの時間が取れるようになった」(61.8%)や「仕事の進め方が自分で自由に決められるようになった」(35.5%)、「職場の人間関係が適度な距離感になった」(31.8%)が上位に挙がった。
「個々の社員とのアポをとるため、計画のち密さが高まり、調整力も高まった」
具体的には、
「自分の仕事に集中できるのでやらなければいけない仕事に関して効率が上がった。オフィスでは、中途半端な所でランチ休憩になって中断せざるをえないなど」(52歳)
「仕事の合間に家事ができる」(46歳)
「通勤に割いていた時間を有効に活用できる」(32歳)
「睡眠時間が増えた。朝の時間を有効に使えるようになった。音楽などを聴きながらでも、とがめられることがない」(32歳)
といった声も寄せられている。他にも、「やりがいを感じることが増えた」(15.5%)や「自分自身の将来性を感じるようになった」(9.1%)などモチベーションアップに繋がったと回答した人もいた。
一方、不満として感じている点を聞くと、最多は「仕事とプライベートの区別ができなくなった」(32.4%)だった。以降は「働く環境が以前より悪くなり、精神的負担を感じる」(24.1%)、「職場の人間関係がむしろ悪化した/または希薄になった」(21.3%)、「仕事への評価が正しくされていない」(20.4%)、「自分のこれからの仕事に不安を感じるようになった」(20.4%)と続いた。
テレワークを機に自分の仕事への適応力が向上したと思う人は48.1%だった。低下した人は1割弱にとどまっている。適応力が向上したことでの利点については
「いろいろなことを冷静に考えることができるようになった」(50歳)
「個々の社員とのアポをとるため、計画のち密さが高まり、調整力も高まった」(59歳)
「他人の目がない環境ではちゃんと成果を出す必要があるので、自ずと仕事に臨む姿勢も変わる」(32歳)
「仕事がはかどるようになった。早く帰りたいときに周りの目を気にせず帰れるようになった」(33歳)
といった声が寄せられた。