3月7日、2021年シーズンのMotoGP公式テスト2日目が、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は、60周を走り13番手タイムをマーク。2日間の総合でも13番手でテストを終えた。
初日から引き続き、2021年型ホンダRC213Vの確認作業を行った中上は、新しいフェアリングを装着して周回する場面も見られた。しかし、路面温度が下がり始めた夕方に左コーナーの2コーナーで限界を探っていたときに転倒してしまった。この2コーナーは今回の2日間のテストで転倒者がもっとも多かったコーナーだ。幸い大きな怪我もなく、中上は2号車に乗り換えてテストを続行している。
その後、タイムを出すのが難しいセッション終盤の夜間走行の時間帯に1分54秒690のベストタイムをマーク。トップから0.750秒差で2021年シーズンの初テストを締めくくった。
次回は、3月10日から12日までの3日間、同地のロサイル・インターナショナル・サーキットでテストが行われる。この3日間が開幕戦の舞台となるカタールGPに向けた最後の調整の場となる。
中上貴晶 カタール公式テスト2日目:13番手
ベストタイム:1分54秒690(59周目/60周)
「今日はいくつか重要なパーツをテストしたので、とても忙しい一日になりましたが、インフォメーションの点ではすべてがとてもクリアでした。17時ごろに2コーナーで大きな転倒をしてしまいましたが、幸い僕は無事です。一歩一歩前進しています」
「そして次のテストで改善しなければならないポイントがわかりました。とても落ち着いてテストを進めています。フィーリングはいいので、次のテストでも前進できることを願っています。次回のテストはレースウイークへ向けてとても重要です。水曜日から始まるテストでもっといいパフォーマンスができることを願っています」