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世帯年収1000万円、1億円で中古戸建てを購入した女性「親に頭金を援助してもらい30年ローン。仕事に没頭しました」

2021年03月07日 07:31  キャリコネニュース

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年頃の子どもを抱え、学費の支払いに苦戦する家庭は少なくない。年収800~1000万円世帯の中には、所得制限により高校の学費が免除されず、自腹での負担に頭を抱える人も多いようだ。広島県の40代既婚女性(メーカー系/世帯年収950万円)は、小学生から高校生まで3人の子どもを養っており

「それぞれの学費を何の恩恵もなしに支払中です……。月々の税金と学費を支払っていたら、結局は年収500万円世帯と変わらないと思います!逆に現金がないです!」

と強調。キャリコネニュースには、ほかにも

「子どもが高3と中3で受験を控える身です。生活に余裕はありません」(50代男性/北海道/正社員/世帯年収850万円)
「子だくさんの家庭で、学費に収入のほとんどが消えてしまいます。なので旅行は帰省を除けば2~3年に1回くらいしか行けません」(40代男性/東京都/流通・小売系/世帯年収1000万円)

という声が寄せられている。都内在住の50代既婚女性は「今となれば笑い話ですが」と子育て奮闘記さながらの過去を綴る。(文:鹿賀大資)

「不仲の義両親がそれぞれ個室を要求。築浅の中古一戸建てでも1億円近くに」

女性は流通・小売系の会社に勤務しており、夫婦共働きで世帯年収1000万円。子ども2人のほか、夫側の両親も同居している。長女を出産した頃に義父の経営する会社が倒産し、家も手放してしまったため「仕方なく同居することになりました」という。

「大きな家を買うつもりはなかったのですが、不仲の義両親がそれぞれ個室を要求。最低限のスペースは確保しましたが、築浅の中古一戸建てでも1億円近くに。私の親に頭金を援助してもらい、30歳そこそこでローンを組みました。そこからは夫婦共にフルタイム、かつノンストップで働き続けました」

義母が子どもたちの面倒を見てくれたため「その点はとても恵まれていたかもしれません」と振り返る。とはいえ、住宅ローンの返済額は月25万円ほどだ。それ以外にも食費や光熱費、日用品費などで月16万円。女性は「そんなに生活費ってかかるものなの」と思いながら、家計管理担当の義母にお金を渡していた。

「中学受験で付属に入れましたが、それも高校まで。京都の大学へ行ってしまい……」

女性は子どもたちの現在について「長女は就職し、下の子は大学に通っています」と明かす。

「2人とも中学受験で付属に入れましたが、それも高校まで。2人とも大学は受験し京都へ。私たち夫婦の母校を蹴られたので、かなり泣けました。住宅ローンや生活費のほか、塾費や学費、下宿代が上乗せされ、ますます仕事に没頭せざるを得ず……」

多忙を極めたが「家族の時間も大切にしました」と女性。節税やフリーマーケットで小銭をためては、連休を利用して夫婦の趣味であるアウトドアを楽しんだ。「もう20年くらい乗り続けているワンボックスカーに、キャンプ道具やカヌーを詰め込み、家族で出かけるのが楽しみでした」と語る女性だが、

「あの若さでよく完全同居を受け入れ、働き続け、子どもを教育して、今まで離婚もせずに来られたものだと我ながら呆れます。今は毎晩、夫婦で1本500円のスパークリングワインを飲み干しています。トロピカーナジュースで割りながら。そうやって少々のゆとりを満喫しています」

と書いている。

※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの世帯年収への不満を教えてください」などのアンケートへのご回答や【アマギフ1000円プレゼント】読者エッセイを募集しています。

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