3月6日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているチーム・スズキ・エクスターはカタールで2021年シーズンの参戦体制を発表した。継続参戦するアレックス・リンス、ジョアン・ミルが登場するとともに2021年型のスズキGSX-RRを公開した。
1974年に500ccクラスの参戦を開始したスズキは、2002年にMotoGPクラスが990cc(現在は1000cc)へとレギュレーションが変更されたタイミングでV型4気筒エンジンのスズキGSV-Rを投入し戦った。2011年末にはMotoGPの参戦を一時休止することとなったが、2015年からは新たに開発した並列4気筒エンジン搭載のスズキGSX-RRでチーム・スズキ・エクスターとしてグランプリを戦っている。
そして、復帰6年目を迎えた2020年はスズキがマン島で開催されたツーリスト・トロフィーに初参戦した1960年からレース参戦60周年、さらに2020年3月15日に創立100周年を迎えたアニバーサリーイヤーとなった。その年にアレックス・リンスが1勝を含む4度の表彰台でランキング3位、ジョアン・ミルが1勝含む7度の表彰台を獲得しチャンピオンに輝き、チームチャンピオンも獲得した。
そんなスズキは、2021年からモンスターエナジーとスポンサード契約を締結し、今年もチーム・スズキ・エクスターとして参戦する。ライダーはチーム5年目となるリンスと3年目のミルのラインアップを継続して、テストライダーのシルバン・ギュントーリとともに2021年シーズンもMotoGPに挑む。
昨年王者のミルは2月12日に2021年シーズンに36番のゼッケンナンバーを継続して使用することを発表している。
また、チームマネージャーを務めていたダビデ・ブリビオがチームから離脱することが昨年の体制と異なる要素となるが、新たにチームマネージャーを招集することなく、テクニカルマネージャーは河内健氏、チームディレクターは佐原伸一氏がチームを牽引することとなっている。
今回お披露目されたスズキの2021年型MotoGPマシン『GSX-RR』は、ブルーとシルバーのカラーリングは継承されたが、フロントカウル上部とアンダーカウルにモンスターエナジーのロゴが追加された。レーシングスーツもカラーはブルーであるが、胸の部分にモンスターエナジーのロゴが配されている。
強力なスペイン人ライダーをふたり擁しMotoGPを戦うチーム・スズキ・エクスター。2021年は2連覇を飾れるだろうか。