3月5日、スーパーGT GT500クラスにSTANLEY NSX-GTで参戦するTEAM KUNIMITSUは、3月6~7日に岡山国際サーキットで開催されるスーパーGT公式テストで、山本尚貴のパートナーとして武藤英紀を起用すると発表した。
2020年に山本尚貴と牧野任祐のコンビで大逆転チャンピオンを獲得し、RAYBRIG NSX-GTとしてのラストシーズンを飾ったTEAM KUNIMITSU。2021年はふたりのコンビはそのままに、スタンレー電気のスポンサードをうけSTANLEY NSX-GTとして参戦することを発表しており、すでにオフのテストでは新たなカラーリングで走行している。
そんなSTANLEY NSX-GTだが、3月6~7日に岡山国際サーキットで開催されるスーパーGT公式テストで、牧野に代わって2020年までRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTをドライブしていた武藤を起用することになった。
牧野は2020年、チャンピオン獲得後に髄膜炎を患ってしまい、全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦を欠場。その後2021年1月15日には、自身のSNSで元気な姿をみせており、1月19日から行われた富士スピードウェイでのテストにも姿をみせ、真新しいホワイトのレーシングスーツを着用していた。
ただTEAM KUNIMITSUによれば、牧野は病気療養中のため、岡山公式テストでは武藤がSTANLEY NSX-GTのステアリングを握ることになったという。
武藤は1月に行われたメーカーテストから、ホンダのウェアを着てテストに帯同しており、2月3~4日に岡山で行われたメーカーテストでも、武藤のヘルメットがSTANLEY NSX-GTのコクピット内に確認できている。これは推論だが、コロナ禍のなかで今後、ホンダ陣営の“リザーブドライバー”のような役割を担う可能性もあるかもしれない。
武藤のGT500ドライブは楽しみではあるが、牧野の一日も早い回復を願わずにはいられない。