世の中には知られざる過酷な仕事が存在する。入社前から心の準備ができていればいいが、そうでなければ面食らうことになるだろう。兵庫県の50代女性(個人事業主/その他/年収500万円)は、コロナ関連給付金の支給事務を1か月半で辞めた。女性は、
「ボロボロの会館が職場。パイプ椅子に長机という急あつらえの環境だった。トイレも和式でホコリだらけ」
と劣悪な労働環境を明かした。今回は、キャリコネニュース読者から寄せられた「想定外に過酷すぎて早々に退職したエピソード」を紹介する。(文:大渕ともみ)
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グミの検査の仕事「飴だらけの木製プレートの掃除が大変で次の日起き上がれないほど」
派遣社員の40代女性(福島県/その他/年収200万円)の前職は製造業で、「“グミの検査”という仕事内容だった」と語る。一風変わった仕事だが、
「グミを作る際に使う、飴だらけの木製プレートの掃除が大変で次の日起き上がれないほど。とてつもなく重労働でびっくりした」
と意外な苦労を打ち明ける。また職場の人間関係も問題ありで、「自分より3か月前に入社した先輩女性がとてもキツい人。質問すると嫌味を言われたり怒鳴られたりするので、怖くて最後は何も聞けなかった。常に気を張っていなければならなかった」とストレスフルな環境だったようだ。女性は4か月ほどで仕事を辞めたが、「明らかにストレスがなくなった」と喜んでいる。
空港の保安検査員「危険物を持ち込んでしまった旅客に八つ当たりされることも」
フリーランスの20代女性(東京都/その他/年収300万円)は、空港の保安検査員をしていたことがある。しかし不規則勤務と過重労働が原因で、ストレス性喘息及びうつ病を発症。半年で退職に至った。女性は、
「早番は早朝5時に出勤だが、最終便が20時過ぎ。これが遅れるとさらに時間がずれ込み、残業が当たり前だった。危険物を持ち込んでしまった旅客に八つ当たりされることも」
と過酷な勤務を振り返る。給与が良ければ救いはあっただろうが、「残業前提で基本給がかなり安く、離職率が高かった。毎月退職者が出て、人員補充が間に合わないこともしばしば」と告白。女性は、
「今思えば、色々と異常だったなと。現在はある程度規則が変わったが『保安検査員のブラック労働っぷりは変わっていない』と聞いた。航空関係の仕事が夢で入った世界だったので、また体調が戻れば空港勤務に戻りたい。でも保安検査員はもう二度としたくない」
と胸中を語っている。
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