3月2日(火)、メルセデスAMGペトロナス・F1チームは、2021年シーズンを戦う新しいマシン『メルセデス-AMG F1 W12 Eパフォーマンス』を公開した。
2017年からルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのコンビでF1を戦ってきたメルセデス。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年も他を圧倒するパフォーマンスを発揮し、全17戦中13戦で優勝を飾りコンストラクターズ選手権では7連覇を達成。過去にフェラーリが記録した6連覇という記録を塗り替えた。
メルセデスの記録した13勝のうち11勝を挙げる活躍を見せたハミルトンは、優勝回数では歴代最多の95勝をマークし、ミハエル・シューマッハーに並ぶ7度目のタイトルを手にした。7年連続でコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権の両方を制す偉業を成し遂げたのは、メルセデスが史上初となる。
また2020年は、人種差別に対する抗議運動が世界中で広がった。ハミルトンがこれを支持したことを受けて、メルセデスはマシンやレーシングスーツのカラーリングを従来のシルバーからブラックに変更したが、W12もブラックのカラーリングを引き継いでおり、車体後方の一部にシルバーを取り入れている。
メルセデスは今年、前人未到の選手権8連覇を目指すことになる。そしてハミルトンは、シューマッハーの記録を抜いて史上最多となる8度目のタイトルを掴むことができるのだろうか。ハミルトンと一矢報いたいボッタスのチームメイト争いも含め、絶対王者メルセデスの2021年シーズンに注目だ。