ソニー生命は3月2日、「子どもの教育資金に関する調査2021」を発表した。調査は今年で8回目。1月に実施し、大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1000人から回答を得た。
自分の子どもに将来就いてほしい職業を聞くと、男子の親では1位が「公務員」(104件)となった。理由としては「安定していて、長く勤められるから」など安定的かつ継続勤務ができるという回答が多く見られた。
子どもに目指してほしい"理想の大人"1位は「竈門炭治郎」
2位は同率で「医師」「会社員」(同18件)。医師を挙げた親からは「人の役に立つ仕事をしてほしい」、会社員については「普通に楽しく働いてほしいから」いった声が寄せられた。4位は「研究者」(17件)、5位は「エンジニア」(9件)と続く。
女子の親1位も「公務員」(64件)。以降、「看護師」(33件)、3位「医師」(22件)、「薬剤師」(21件)、「医療関係職(看護師、医師、薬剤師除く)」(13件)と医療系の職業が続いた。看護師を挙げた親からは「安定していて、人を助けられる職業だから」といった声が寄せられた。男女ともに「安定」「人助け」である職業を求める傾向があるようだ。
また、「子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まる」と回答した人は計61.2%。一方、「子どもの教育費の負担を重いと感じることがある」という人も63.9%おり、未就学児の親(46.0%)、小学生の親(60.9%)、中高生の親(67.1%)、浪人生を含む大学生等の親(81.3%)と就学段階が上がるほど、負担を感じる人が増える傾向にある。
家計の状況を聞くと、新型コロナの影響もあるのか「改善」が25.2%なのに対し、「悪化」が74.8%だった。子どもの教育費は「増加」が46.1%、「減少」が53.9%となった。また、「教育資金に対する不安」は「増加」が計71.4%、「減少」が計28.6%となった。
高校生以下と予備校生・浪人生の親に子どもの受験・進学について聞くと、不安を感じると回答した人は80.7%にのぼる。全員に子どもの就職について聞くと、「不安を感じる」は78.9%で、昨年より9.0ポイント上昇した。
ちなみに、子どもに目指してほしい"理想の大人"のイメージに合うアニメキャラクター1位は「竈門炭治郎」(28件)、2位は「煉獄杏寿郎」(18件)と人気漫画『鬼滅の刃』の登場人物がランクインした。
炭治郎については「正直で、思いやりを尽くすことができ、真っ直ぐなイメージだから」、煉獄には「部下や仲間思いで、しっかりとしたイメージがあるから」といった声が寄せられた。3位以降、「フグ田サザエ」(14件)、「ドラえもん」(13件)、「野原ひろし(クレヨンしんちゃん)」(12件)が続いた。