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ロバンペラの存在が「プレッシャーになったのは確か」とタナク/WRC第2戦アークティック デイ3後コメント

2021年03月01日 14:01  AUTOSPORT web

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2021WRC第2戦アークティック・ラリー・フィンランドで優勝したオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒュンダイi20クーペWRC)
2月28日、WRC世界ラリー選手権第2戦『アークティック・ラリー・フィンランド』はデイ3のSS9、SS10が行われ、初日からラリーをリードしてきたオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)が最後まで首位の座を守り抜き、今季初優勝を飾った。26日(金)から3日間にわたって繰り広げられたフルスノーラリーを終えた各陣営からドライバーコメントがリリースされている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/総合9位
「全体的に僕たちにとってかなり良い週末だったと言える。ステージは素晴らしかったし、自分のドライビングでは、特に土曜日午前中には満足しているよ。しかし、もちろんまだやるべきことはあるし、つねにもっと学ぶことがある」

「最初のステージで多くのタイムを失ってしまったことには少々落胆している。そのせいで残りのイベントに影響が出てしまった。それが僕がこの週末から学ぶ主なことのひとつだと思う」

「出走順を無視することはできないことは分かっている。それは僕のポテンシャルを示す助けにはならないからね」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/総合8位
「僕たちのラリーはかなり順調で、問題もミスもなかった。ステージをとても楽しめたよ。マシンはドライブする上で素晴らしい感触だった。僕のキャリアのなかでも、もっとも楽しめた、素晴らしいウインターコンディションでのラリーのひとつだ」

「もちろんステージタイムが求めていたほど出なかったことにはがっかりしている」

「しかし、僕たちは高速ラリーでは以前から苦戦してきた。低速セクションだとペースは良く、僕たちは最速ドライバーの中に入っていた。ここが今後のイベントで改善を目指すところだ」


■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合3位
「今週末の総合3位という結果にはとても満足している。たとえ2位まであとすぐのところだったとしてもね。僕たちは最後まで逆転を信じ続けていたが、パワーステージでは誰もがハードにプッシュしていた。だから2位になることはできなかった」

「それでも両チャンピオンシップに向けて、多くのポイントを取ることができた。モンテカルロの後だから、ポイントは本当に必要だったんだ。マルティン(・ウィダグ/コドライバー)との連携も向上したよ」

「たしかに、僕たちはまだ解決すべきコミュニケーションの問題がある。僕がより理解できるように言葉を明確にするなどといったことをね。でも僕たちはその点についてもっと競争力を持てるようになると確信している」

「ああしたコンディションでは、マシンの感触は本当に素晴らしかった。何も不満はないよ。快適な感触だったし、良いリズムを掴めた。すぐにプッシュすることができた。全体的に素晴らしいチームのリザルトだった」

●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合1位
「この勝利は非常に重要で、チャンピオンシップのために大量に得点することができた。僕たちの一番のライバルのひとりの母国であるフィンランドにやってきたのだから、プレッシャーがあったことは確かだ」

「難しい戦いになることは分かっていたが、最後には僕たちは素晴らしい週末にまとめることができた。イベント前のテストはかなり異なるコンディションで行われたから、実際に何が予想されるか分からなかったんだ」

「僕はエンジニアたちをかなりプッシュしたが、彼らのハードワークは実を結んだよ。シェイクダウンではいくつか新しいことを試したけれど、すべてのことがうまくいったんだ」

「ラリーをするのに素晴らしい場所だった。最高のウインターイベントであることは間違いないよ。これ以上に雪があるところはないし、こうした性質の道路がある本当に特別なところだ。主催者の仕事に大きな称賛を送りたい。世界選手権への追加イベント以上の価値があったよ」

●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合4位
「このラリーを4位でフィニッシュしたことにとても満足している。正直なところ、厳しい週末だった。昨シーズンのエストニアではかなりの結果を出していたから、心理的にゴールポストが動いてしまったように感じた。勝ちたいと思ったけれど、自分の経験が少ないということも頭に入れておかなければならなかった」

「そのことが、今日進歩していくためのモチベーションを与えてくれたのは間違いない。態勢を立て直すために少し時間を取り、僕が他のドライバーと比べてどこでタイムを失っているのかを分析した。エンジニアに感謝している。おかげで僕たちがいくつか、マシンをうまく活かしきれていない点を特定することができた」

「おそらくは僕のドライビングスタイルのせいなんだけど、僕が何年か続けてきたやり方を一部やめることにした。(クルマに)スピードがあることは分かっていたからね。だからパワーステージでポイントを獲得し、前向きな気分で週末を終えることができてよかったよ」


■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合20位
「全体的に厳しい週末だった。できる限りのことをしたが選手権首位でこのラリーに臨む我々にとって、厳しい戦いになることは最初から分かっていた」

「それでも一生懸命戦ったのだけど、昨日の最終ステージでの小さなミスが大きく響き、戦いから遠ざかることになってしまったんだ」

「今日のパワーステージは、我々の出走順を考えるとあまり多くを期待できなかった。路面には依然多くの雪があり、これ以上は不可能なくらい限界ぎりぎりで走った結果、1ポイントを獲得できたのは良かったよ」

●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/総合5位
「最終日は良いスタートを切ることができた。路面のグリップは予想以上に高く、最初の数コーナー以降は走りのリズムをつかみ、良いタイムが出た。しかし、その後のパワーステージではベストな走りができなかった」

「フィーリングは良かったのだけど、タイムは狙っていたほどは良くなかったんだ。正直なところ、このイベントは我々にとってベストなものではなかったと思う」

「最終結果には失望している。何度か速く走れた瞬間はあったが、上位を狙えるほどの安定性はなかったからね」


●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合2位
「2位という結果には本当に満足している。非常に困難な週末だったよ。とてもハードに攻めていたので適度なスピードをつねに保つことはできなかったが、最後まで攻めの走りを続けた」

「パワーステージでは自分のすべてを出し切って走り、それがうまくいき多くのポイントを獲得することができた」

「初めてドライバー選手権をリードする立場となったことを、うれしく思う。次のイベントには新たな状況で臨むことになるけれど、今までのようにペースを守り、コンスタントに走る必要があるね」