2020年3月8日に開催予定だった「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ LIVE OF THE DEAD~」。一度はライブが見送りになったことへの悔しさや、コロナ禍の中で無事に開催できたことへの感謝といった思いから、メンバーが並々ならぬ気合いで臨んだ今日のリベンジ公演では、フランシュシュこと源さくら役の本渡楓、二階堂サキ役の田野アサミ、水野愛役の種田梨沙、紺野純子役の河瀬茉希、ゆうぎり役の衣川里佳、星川リリィ役の田中美海の6人による熱いパフォーマンスが届けられた。
宮野真守演じる巽幸太郎の激しいアナウンスにより、ファンの期待感がピークへと高まった瞬間、会場に衣川の妖艶な歌声が響く。幕開けを飾ったのはライブ初歌唱となる「佐賀事変」。アニメMVを再現し、衣川は和洋折衷のロングドレス、ほかのメンバーは書生風のレトロな衣装で登場した。歌い終えた一同は「お待たせしましたー!」「元気だったー?」と口々に呼びかけ、配信で観ているカメラの向こうのファンへも手を振った。賑やかに自己紹介やトークを展開する中、自然な流れでさくらとサキのラップバトルが始まり「DEAD or RAP!!!」へ。曲と曲の合間にはライブのレッスン風景とともに、メンバーが今日のライブへの思いを語るインタビュー映像も届けられた。
特攻服風の衣装に着替えての「特攻DANCE~DAWN OF THE BAD」では、燃え上がるようなオレンジ色のペンライトで染まったフロアに、田野を中心とした熱い歌声が届けられる。さらに「徒花ネクロマンシー」「アツクナレ」と力強い歌唱の光る楽曲で会場のテンションを上げていき、落雷をイメージした演出も交えた「目覚めRETURNER」では、アイドルらしい花開くような笑顔を見せた。ここで「私たちにもリベンジさせろー!」という声がかかり、詩織役の徳井青空率いる現アイアンフリルが登場。フリルたっぷりの真っ赤な衣装で「ゼリーフィッシュ」を可憐に歌うと、「柔らかいだけがフリルじゃない! 平成最後の鋼鉄アイドル、アイアンフリルです!」と声を揃えて挨拶をする。第2期「ゾンビランドサガ リベンジ」のPVにも現アイアンフリルが登場しているということで、一同は今後の自分たちの活躍について期待を語り合った。
「To my Dearest」では、静かなピアノの音色に乗せて澄んだ歌声を響かせる田中のソロから始まり、ほかのメンバーが加わっていくという演出でファンの涙を誘う。個性豊かなキャラクターに合わせて、さまざまな声の魅力を持ったフランシュシュメンバー。続く「光へ」ではそんな6人ならではの美しいハーモニーを聞かせた。ライブ本編の最後を飾ったのは、田野が涙ぐみながら「歌いたかった曲」と語った「輝いて」。「みんなに届いてほしいし、みんなに輝いてほしいです」という思いを込めて、6人は振り絞るような熱唱で会場を包み込んだ。