2月22日、スバル/STIは富士スピードウェイで2021年のモータースポーツ体制発表を行い、11時に情報が解禁された。スーパーGT GT300クラスでは、これまでもテスト等でその姿をみせていた新型BRZ GT300で悲願のシリーズタイトルを目指す。ドライバーは、すでにエントリーリストにも掲載されているとおり、2020年から継続して井口卓人と山内英輝のふたりが決まった。
2020年も予選上位の常連で、チャンピオンを争ったR&D SPORTのスバルBRZ GT300。2021年に向けては、2020年11月にアメリカで初公開された新型BRZをベースとした車両の登場が予告されており、2月22日のモータースポーツ体制発表にあわせて、その姿がついに正式にベールを脱ぐことになった。
新たに公開された新型BRZ GT300は、『ライトウエイト・コーナリングマシン』をコンセプトに、これまでのレースで培ってきた技術と知見を盛り込み開発されたという。車両は2020年までのBRZ GT300からの「正常進化を狙ってデザイン」された。
大きな変更は加えられていないというが、フロントのサードダンパーの位置やドライサンプ用のオイルタンクの位置の変更、またBRZのフルモデルチェンジにともなう空力の向上など、開発にあたって「やりたかったこと」が盛り込まれた。また、サイドやリヤフェンダー後方等、従来よりもダウンフォースを“出す方向”で進化したという。
そんな新型BRZをドライブするのは、長年BRZに乗り込んできた井口と山内のふたり。チームはR&D SPORTが引き続き運営する。またタイヤもダンロップを継続して使用するが、チーム総監督が渋谷真総監督から、パワーユニットを担当してきた小澤正弘総監督に代わることになった。
カラーリングについては、ブルーとブラック、そしてSTIのピンクが入るカラーリングだが、そのパターンは大きく変更された。中央に入るピンクのラインはSTIの魂が一本通るイメージを、両脇のラインが水平対向をイメージ。「スバルらしいカラーリング(小澤正弘総監督)」となった。
新型BRZ GT300の目標は、ズバリ『全戦ポイント獲得、シリーズチャンピオン』だ。その目標に向け「粘り強く戦えるチームを作りたいと思っています」と小澤総監督。
この日はファンに向け、13時40分からシェイクダウンイベントが行われ、ファンにその姿がお披露目される。また、今季は新たにトランスポーターも新しいカラーものが導入されている。