2021年02月21日 09:41 弁護士ドットコム
ファミレスの駐車場で、隣の車のドアに傷をつけてしまった息子の歩夢(9)。相手の男性は激怒し、母親の遥(31)に対し「ドア一式取替えないとダメだから、100万円はかかる」と言ってきました。
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「いくらなんでも、傷一つで100万円は高すぎるのでは?」と感じ、遥は弁護士を尋ねます。
<前回のマンガはこちら>
ドアの開閉で車に傷をつけてしまった場合、どのような費用を請求される可能性があるのでしょうか。
西村裕一弁護士によると、損害額は、修理業者やレンタカー会社の見積書や領収書によって証明してもらうことになるそうです。
ただ、「どこまでの修理が妥当かどうか」、「修理代が妥当な額といえるかどうか」が問題となるケースは多いそう。
私の場合、ドア一式取替えで100万円も請求されてしまいました。これって妥当な金額なのでしょうか?
その後、私は保険会社に連絡し、男性から受け取った修理費の見積書をみてもらいました。修理工場とやりとりしてもらい、結局、傷は手のひらサイズでへこみはなかったため、10万円ほどとなりました。あまりの金額の落差に、正直驚きました…。
金額が確定したあと、すぐに支払いを済ませました。歩夢はあの後しばらく落ち込んでいたのですが、「次から気をつけようね」と強く言い聞かせました。今回のことは、親子ともどもいい勉強になりました。
(弁護士ドットコムに寄せられた相談を元にしています)
【取材協力弁護士】
西村 裕一(にしむら・ゆういち)弁護士
福岡県内2カ所(福岡市博多区、北九州市小倉北区)にオフィスをもつ弁護士法人デイライト法律事務所の北九州オフィス所長弁護士。自転車事故も含め、年間100件以上の交通事故に関する依頼を受けており、交通事故問題を専門的に取り扱っている。
事務所名:弁護士法人デイライト法律事務所北九州オフィス
事務所URL:https://koutsujiko.daylight-kitakyushu.jp/