2021年02月21日 09:31 弁護士ドットコム
飲食店やスーパーの駐車場で、隣の車にドアをぶつけてしまい傷がついてしまった——。車に乗っている人なら、一度はこうした「ドアパンチ」事故を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
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弁護士ドットコムには「子どもが隣の車のドアを傷つけてしまった」という相談が複数寄せられています。もし相手から一方的な請求を受けた場合、どうすればいいのでしょうか? イラストと共に解説します。
息子の歩夢(9)は、小学3年生。サッカーが大好きな男の子です。そんな歩夢と私が、まさかあんな事件に巻き込まれるなんて——。
あの日は、朝からサッカーの試合で遠征していた歩夢。夕方、教室までお迎えに行くと「ママ、お腹がすいたよ!」と大騒ぎ。家に帰るまで待てないと言うので、帰り途中、ファミレスに立ち寄ることにしたんです。
今考えると、歩夢はお腹がすいていたのもあり、気持ちがはやっていたんだと思います。
ファミレスの駐車場に着いて、外に出ようとしたその時。
歩夢が勢いよくドアを開けてしまい、ドアは「ガンッ」と音を立て、横の車にぶつかってしまいました。「あっ!」と気付いた時には、時すでに遅し…。
いつも「ドアを開けるときは気をつけてね」と繰り返し言い聞かせていたのですが…。
慌てる私でしたが、隣の車の運転席から異様に鋭い視線を感じ、青ざめました。
これはマズイ。そう思った矢先、運転席から派手な風貌の男性が「おい、ちょっと何した?」と怒鳴りながら、運転席から出てきました。
恐る恐るドアを引いてみると…。
相手の左ドアに真っ直ぐ傷がついていました。車は改造車で、とても高そうなものでした。
「ありえねぇ」とイラつく様子の男性。さっきまで元気だった歩夢も、男性の様子にすっかりおびえてしまっていました…。
「申し訳ありません!」。私もとても怖かったのですが、母親として真摯に対応しようと、震えながら謝罪しました。
男性は車の改造費用に500万円もかけたそうです。
私は「すみません」とひたすら謝罪を続けていましたが、それでも男性は興奮冷めやらない様子。「おい、ふざけんじゃねえよ」とすごい剣幕で怒鳴ってきます。
すると男性は「知り合いの車屋にちょっと電話すっから」と電話をし始めて…。
そして電話が終わると…。
男性は「これはドア一式取り替える必要がある。100万円はかかるから払ってもらう」と言って来たんです。
あまりの金額に、思わず「えっ、100万円?それはいくら何でも…」と本音が漏れてしまいました。
「お母さん当然責任取ってくれるんですよねぇ」と詰め寄られた私。一体、どうなってしまうのでしょうか?
<下に続く!>
(弁護士ドットコムに寄せられた相談を元にしています)