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知っ得!iPadで外部キーボードを使うときの便利テクニック - iPadパソコン化講座

2021年02月19日 16:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
前回、そして前々回の記事では、iPad向けのApple純正キーボードやサードパーティー製キーボードに関して説明しました。気に入った製品は見つかりましたか?

外部キーボードを接続すればソフトウェアキーボードと比べて格段に楽にテキスト入力が行えますので、iPadをよりパソコンライクに使えるでしょう。しかし、単にキーを叩くだけではいけません。iPadをよりパソコン化するには、iPadOSの設定を見直したり、iPadならではの入力テクニックを知って、テキスト入力やiPadの操作をさらに快適にしていきましょう。
○基本のキーボード設定

まず最初に行ってほしいのが、キーボードの設定です。「設定」アプリの[一般]→[キーボード]と辿っていくと、さまざまな設定を自分好みに変更できます。ソフトウェアキーボードを利用するときと同じような項目が並んでいるように見えますが、外部キーボードを接続したときだけに現れる[ハードウェアキーボード]という項目は要チェック。外部キーボードを使って、日本語や英語を入力する際の設定を行うことが可能です。[自動大文字入力][自動修正][ピリオドの簡易入力]の3つの設定は、英字を主に入力する際にかかわるものなので、たいていはオフにしておいても問題ないでしょう。そのほか、ライブ変換や絵文字の表示方法、Caps Lockを使用して入力モードを切り替えなどが設定できます。

○iPadでもショートカット操作

外部キーボードの基本的な設定をカスタマイズしたら、次はキーボードショートカットをマスターしましょう。iPadでは[Control]+[Space]キーで入力モードを切り替える以外に、[Command](⌘)キーと一緒に別のキーを押すことで、さまざまな操作が可能です。たとえば[Command]+[C]キーではコピー、[Command]+[Shift]+[3]キーではスクリーンショットを撮影するなど、Macと共通のショートカットが多く存在します。ただし、ショートカット操作はアプリによって異なりますし、iPad特有のショートカットは覚えるまでに時間がかかる場合もあるでしょう。そんなときは、”[Command]キーを長押し”だけを覚えておけば大丈夫です。特定のアプリを起動した状態で[Command]キーを長押しするとショートカット一覧が表示されますので、すぐに画面で確認することができます。

iPadで可能なキーボードカットショートカットのうち、基本的なものを下に一覧にしました。特に、[Command]+[H]キー(ホームに戻る)、[Command]+[Tab]キー(アプリの切り替え)を覚えるだけでも、作業効率はずいぶんと高まるはずです。

○気づきにくい場所にも設定あり

さて、最後にさらに詳細な設定について見ていきましょう。実は、キーボードに関する設定は「設定」アプリの[アクセシビリティ]にもあるのです。この[アクセシビリティ]は聴覚や視覚、操作が不自由な人に向けたものですが、ユニバーサルアクセスの考え方に基づいており、万人に役立つものです。

中でも、設定しておくと便利なのが、[キーボード]→[キーのリピート]です。キーボードを使っていてなんだかキーの反応が悪い…と感じたら、ここからキーの反応時間を変えてみましょう。[キーのリピート感覚]と[リピート入力認識までの時間]の2つの値を最小にすると、キーを押し続けたときに連続して入力される速度が速くなります。好みによりますが、矢印キーなどでカーソルを移動させたりするときに高速になりますのでおすすめです。

また、同じく[アクセシビリティ]にある[フルキーボードアクセス]も利用することでさらに操作感をアップすることができます。この設定は標準ではオフになっていますが、有効にするとキーボードの矢印キーや[Tab]キーで画面上のアイコンやメニュー、リンクなどを選択できるようになり、[Space]キーを押すことで選択した項目をタップできます。

さらに、たとえば[Tab]+[H]でヘルプを表示したり、[Tab]+Nで通知センターを表示したりなど、使えるキーボードショートカットも増えます。つまり、iPadの画面を指でタップしたり、別途マウスを接続して操作したりすることなく、”外部キーボードだけで”ほとんどすべての操作を行うことができるようになるのです。より複雑なキーボード操作を覚える必要がありますし、最初は操作に慣れが必要であるため、無理して利用することはありませんが、一度試してみる価値はあるでしょう。(水川歩)