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リアーナ、ヒンドゥー教の神のペンダントに批判殺到「宗教はファッションではない」

2021年02月19日 13:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「文化の盗用」とバッシングを浴びたリアーナ
歌手リアーナが、SNSで公開した写真が「文化の盗用だ」と物議を醸した。自身が展開する下着ブランドの宣伝写真にヒンドゥー教の神ガネーシャを象ったペンダントを着用したことから、SNSでは「宗教はファッションではない」「私達の宗教を侮辱している」と批判の声が相次いでいる。

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リアーナは現地時間16日に自身のSNSを更新し、下着ブランド「サヴェージ×フェンティ(Savage X Fenty)」のプロモーション写真を公開した。リアーナはラベンダー色のネックレスやイヤリング、ブローチ、指輪などのジュエリーをつけている。

フォロワー達が注目したのは、リアーナが首からかけているヒンドゥー教の神ガネーシャを象ったペンダントだ。宗教の神を下着の宣伝に使用したことに「なぜ、彼女は半裸の写真でヒンドゥー教の象徴をつけているの?」「インドの神々を身につけることはファッションやトレンドでもないんだ」といった怒りのコメントが殺到した。

「ガネーシャのネックレスを、下着の宣伝に使う意味が分からない。」
「リアーナは、ガネーシャ・ジャヤンティ(生誕祭)の日に何の尊敬もなくこの写真を共有したんだ。全く腹立たしいとしか言いようがない。」

そういった声のほか「あなたがヒンドゥー教を尊敬している限り、このペンダントをつけていても構わないと思う」とリアーナを支持するコメントも見受けられた。

リアーナは過去にも、何度か「文化の盗用(Cultural Appropriation)」をしていると問題視されたことがあった。文化の盗用とは、ある文化を他の文化圏の人が許可もなく取り入れることを意味するが、昨今ではマイノリティ文化を多数派文化圏の人が商業的目的で使用することが問題になっている。

2019年にリアーナは中国版『Harper’s Bazaar』2019年7月号の表紙を飾り、東洋の伝統衣装のリファレンスと見られるファッションで登場した。同誌では「西洋のスタイルアイコンと東洋の美学の融合」と明記したものの、この姿が大きな非難を浴びることになった。

さらに昨年10月に開催した下着ブランド「サヴェージ×フェンティ」のショーでは、歌詞にイスラム教の神聖な言葉が使われた音楽を使用したことから批判が相次いだ。この件についてリアーナは自身のSNSで「不注意による誤りで、イスラム教の方々の気持ちを傷付けたことをお詫びします」と謝罪し、「私は神や宗教を軽視して音楽をプレイしません。この楽曲を使用したことは全くの無責任でした」と説明した。

インドでは農産物取引の自由化に反対する農家による抗議デモが昨年11月から続いており、SNSでは多くの著名人達がコメントしている。リアーナは現地時間2月2日、CNNによる「インド政府が、抗議する農家のインターネットを遮断した」という記事のリンクを貼り「なぜ私達は、このことについて議論できないの?」とツイート、抗議する農家への支持を表明していた。

画像2、3枚目は『badgalriri 2021年2月16日付Instagram「when @popcaanmusic said “me nuh wan ya wear no lingerie tonight fa me girl”」、2019年7月9日付Instagram「@harpersbazaarcn by @chenman」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)