Big Surの変更点といえば、iOS風に丸みを帯びたアイコンデザイン、機能がコンパクトにまとまったコントロールセンター、そして伝統の「Sosumi」が「Sonumi」に変わったシステムサウンドが思い浮かぶが、変わったのはUI面ばかりではない。CUI然り、セキュリティ然り。ネットワークもまた然りだ。Big Surのココに注目シリーズ、今回は「ネットワーク」を取りあげる。
○あの「ネットワークユーティリティ」が廃止
Big Surのネットワークに関連した変更点でわかりやすいものといえば、「ネットワークユーティリティ」の廃止が挙げられる。OS X El Captian以降、ユーティリティフォルダからシステムフォルダの奥深く(/System/Library/CoreServices/Applications/Network Utility.app)へと追いやられてしまい、Spotlight検索経由での起動を余儀なくされていたところ、ついにBig Surでは廃止の憂き目にあうこととなった。
多くのユーザに影響をおよぼす変更といえば、AFP(Apple Filing Protocol/AFP over TCP/IP)ファイルサーバの廃止だろう。OS X Mavericksのときから覚悟していたこと(第99回 Mavericks以降なくなる(はずの)アレコレ)とはいえ、ついにAFPが使えなくなるというのは感慨深い。