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十和田市現代美術館が常設作品をリニューアル、塩田千春の新作公開

2021年02月16日 16:02  Fashionsnap.com

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塩田 千春《Uncertain Journey》 2017 Installation: wooden boats, red wool Mu.ZEE, Oostende, Belgium, Photo by Nele Thorrez ©JASPAR, Tokyo, 2021 and Chiharu Shiota group show: The Raft-Art is (not) Lonely ※参考作品
十和田市現代美術館が、開館以来初となる常設作品の入れ替えを実施する。4月1日からアーティストの塩田千春による新作を展示し、12月からアルゼンチン出身のアーティスト レアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)による大型作品「建物」を公開。このほか、同館の倉庫を改修したスペースで名和晃平の寄託作品を4月から2023年9月まで展示する。

 同美術館は2008年にオープンした東北初の現代美術館で、草間彌生や奈良美智、ロン・ミュエク(Ron Mueck)といった著名な芸術家の作品を取り揃えている。2010年には美術館に併設する屋外のアート広場での展示を開始。今回の入れ替えは、アートによるまちづくりのプロジェクト「Arts Towada」が10周年を迎えたことを機に企画された。
 塩田の新作は船と糸を使用したシリーズで、赤い糸のほか十和田湖で実際に使用されていた船で製作した。エルリッヒの「建物」は入れ替えに伴い増築した新たな展示室での公開を予定しており、常設作品としての公開は世界で初めてとなる。寄託作品は、名和の代表作「PixCell」シリーズから「PixCell-Deer#52」を用意。長期にわたる寄託作品の展示についても今回が初となる。
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■十和田市現代美術館:公式サイト