異例の年またぎとなったアルゼンチン最高峰のツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)の2020-21年シーズンが2月13~14日のブエノスアイレスで最終戦を迎え、タイトル候補が各セッションで終始トップ3に絡む直接対決構図で決着。今季最後の決勝では2016年王者アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ/シボレー・YPFチーム)が2週連続で勝利を挙げたものの、3位表彰台を確保したTOYOTA GAZOO Racing YPF・インフィニアのマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラSTC2000)が、自身5度目のドライバーズチャンピオンに輝いた。
しかし、この状況でも8位まででフィニッシュすればタイトルが転がり込む計算のロッシは、チームメイトに礼儀を返すべくオープニングラップですぐさまポジションを戻すと、背後にいた2017、2018年連覇のファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT/Renault Sport Castrol Team)と、TGRの僚友である元F1ドライバー、ルーベンス・バリチェロ(トヨタ・カローラSTC2000/TOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIA)を巧みに抑え込んでいく。