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たかまつなな、森会長の後任候補に違和感「私なら女性を据える」 乙武洋匡は世間の声に「年齢差別」を懸念

2021年02月12日 14:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

森喜朗会長の女性蔑視発言について解説したたかまつなな(画像は『たかまつななチャンネル 2021年2月5日公開 YouTube「【海外から批判】森喜朗の女性蔑視発言がどう報じられているのか」』のサムネイル)
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視発言を巡り辞任の意向を示したことで、後任候補に元日本サッカー協会会長・川淵三郎氏(84)が浮上した。お笑いジャーナリストで時事YouTuberのたかまつなながその件についてTwitterで「私なら女性を据える」と主張すれば、乙武洋匡氏は後任候補が「高齢の男性」であることを批判する声が見受けられることについて懸念していた。その一方で森喜朗会長の辞任を惜しむ声も少なくない。

2月11日にTwitterで「森喜朗会長の後任に川淵三郎さんって…」と不本意そうにつぶやいたたかまつなな。兼ねてから女性が参画する場を増やすべきだと発言してきただけに、森会長の後任候補が同年代の男性であることに違和感を覚えたようだ。たかまつは日本が変わることを世界にアピールするチャンスだと捉えており、「海外の外圧でしか変われなくて、最終的に似たような構造で悲しいです。私なら女性を据える」と訴えた。

YouTube「たかまつななチャンネル」で5日にアップした『【海外から批判】森喜朗の女性蔑視発言がどう報じられているのか #森喜朗氏は引退してください』のなかで、日本のジェンダーギャップ指数は先進国の中で153か国中121位と「かなり男女格差がある」ことを解説している。さらに上場企業の役員のうち女性が5%、議員のなかに女性が10%しかおらず、世界的に見て「政治に女性の声が反映されている度合いが最も低い国の一つ」と報じられたという。

たかまつは女性蔑視発言を森会長個人が失言をしたということで済む話ではなく、その背景を見る必要があり「どうやって女性が差別を浴びないようにするのか、女性の参画を増やすのかを見ていかねばならない」と主張していた。そこから森会長の後任について「似たような構造で悲しい。私なら女性を据える」というツイートに繋がっているのだ。

また乙武洋匡氏はTwitterで、世間から後任候補の川淵三郎氏が「高齢の男性」であることを批判する声が見受けられることに対して、「女性差別」も「年齢差別」も許されるべきではないとツイートした。乙武氏が「『女性は』『高齢者は』ではなく、個人を見よう」と主張する一方、たかまつななは報道内容について森会長の後任が世界的に注目を浴びる中でもっと「(会長が)女性になり、変わる東京、女性活躍推進を世界に訴えてほしかった」と残念がっていた。

お互いにツイートでやりとりするうち、たかまつが「誰がよかったと議論を展開したり、川淵さんへの高齢者差別という論点よりも、透明化をはかる(議事録の公開など)を求めた方がいいんですかね」と示唆したところ、乙武氏は「『川淵さん反対』よりも『なぜ川淵さん?』『誰が決めたの?』を開示させる方が有意義」だと共感。たかまつも「今後の日本社会のために透明化をはかる方向性に持っていくのは大事だと思う」と同調していた。

そんななか森会長の辞任を惜しむ声も見受けられる。小説家として『永遠の0』や『海賊とよばれた男』の代表作がある放送作家・百田尚樹氏は、11日にTwitterで「森さんの辞任は残念だ」と切り出して「今頃、サヨクメディアは高笑いしているだろうな。それに乗せられた有名人たちも、わしらの力はすごいなと思ってるかもしれんが」と皮肉った。

百田氏のツイートには「森さんには辞めないでほしかった。石にかじりついてでも」、「(森会長が辞めたのは)家族に迷惑がかかると思っての事でしょうか」、「(批判したメディアや有名人に)成功体験を与えたようで悔しいです!」、「そこが1番悔しいです。イジメが良いことだと大人が子どもに教えました」、「どうみても、寄ってたかってイジメてるようにしか見えないんですが…」などの反響が寄せられている。

画像は『たかまつななチャンネル 2021年2月5日公開 YouTube「【海外から批判】森喜朗の女性蔑視発言がどう報じられているのか」』のサムネイル、『乙武洋匡(Hirotada Ototake) 2020年10月10日付Instagram「河野太郎大臣と対談。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)