GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSのタイトルを獲得したFFFレーシング・チームは、ハンコックとパートナーシップを結び、2021年シーズンのNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ(旧VLN)およびニュルブルクリンク24時間レースに参戦するとアナウンスした。
イタリア国外でプログラムを運営している中国国籍のチームは、韓国のタイヤメーカーであるハンコックと提携し『ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo』を“聖地”ノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)で走らせる。
エントリーは“ハンコック・FFFレーシング・チーム”の名で行われ、ドライバーラインアップについては明らかにされていない。
FFFレーシング・チームは昨年、ハンコックタイヤを履いたランボルギーニをニュルブルクリンクで走らせ、NLSデビューを果たしている。その際、チーム代表兼ドライバーのアンドレア・カルダレッリはSportscar365に対し、将来のニュルブルクリンクプログラムの評価を行っていると語った。
今回の発表により、ふたつのランボルギーニチームが来季のNLSに登場することになったが、継続参戦となるコンラッド・モータースポーツはすでにウラカンGT3 Evoのシングルカー体制でシリーズに復帰する意向を示している。
「ニュルブルクリンクは、ハンコックにとってホームグラウンドだ」そう語るのは、同社のヨーロッパ・モータースポーツディレクターを務めるマンフレッド・サンドビカラー。
「我々はこのサーキットで数え切れないほどのテスト走行を行い、あらゆる天候のなかで数多くのレースに参加してきた」
「アイフェル山地に位置するサーキットでの長年の経験と、GT3レースで大成功を収めているFFFレーシング・チームと協力関係を築いて臨む第49回ADACトタル24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)をとても楽しみにしている。ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoは勝利できる可能性がとくに高いと感じているんだ」
「この新しいパートナーシップをうれしく思うし、世界でもっとも権威があり困難な耐久レースのひとつであるニュルブルクリンクで成功することを確信している」
FFFレーシング・チームのニュルブルクリンクベンチャーの発表には、同チームがトタル・スパ24時間レースや、インターコンチネンタルGTチャレンジに参戦することが含まれていた。
一方でオーバーオール、エンデュランスカップ、スプリントカップの3冠を達成した2019年から参戦してきたGTワールドチャレンジ・ヨーロッパでの活動については、チームはその計画を明らかにしていない。
FFFレーシング・チームのオーナーであるフー・ソンヤンは「新しい重要なパートナーシップで2021年シーズンをスタートさせることができることをうれしく思う」とコメント。
「ハンコックとのパートナーシップはチーム全体のモチベーションを高め、卓越性を追求していくための大きなモチベーションになる」
「私はつねに耐久レースの雰囲気に魅了されてきたが、ノルドシュライフェはより特別で強力な評価を得ている」
「ハンコックのようなパートナーとこの旅に臨むことは、ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoで挑戦することになるハイレベルなシリーズが始まる前に、このフルキャンペーンに大きな自信を与えてくれるんだ」