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ザ・ウィークエンド、圧巻のハーフタイムショーが“ミーム祭り”に!

2021年02月09日 10:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

一世一代の晴れ舞台に臨んだザ・ウィークエンド(画像は『The Weeknd 2021年2月4日付Instagram』のスクリーンショット)
米時間7日、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムにて「NFLスーパーボウル」第55回大会が開催された。グラミー賞での落選に抗議し注目を集めていたザ・ウィークエンドがヘッドライナーを務めたハーフタイムショーは、圧倒的な歌唱力はもとよりコロナ対策も兼ねた斬新な演出が好評を博した。

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「タンパベイ・バッカニアーズ」VS「カンザスシティ・チーフス」で行われた「NFLスーパーボウル」第55回大会。43歳のベテラン、トム・ブレイディ選手と25歳の若きスーパースター、パトリック・マホームズ選手によるクォーターバック対決が注目を集めたこの日の試合は、31対9で「タンパベイ・バッカニアーズ」が圧勝、「カンザスシティ・チーフス」の連覇を阻止した。

会場となったフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムでは、パンデミックの影響を受けて入場観客数を大幅にカット、例年の約3分の1にあたるおよそ2万2000人が入場した。報道関係者の入場も制限されたほか、観客席にはソーシャルディスタンス対策として3万体ものダンボール製人型パネルが設置され、観客にはマスク、除菌用ハンドジェル&シートを配るなどの対策がとられた。しかしそんな様々な制約に屈することなく、一世一代の晴れ舞台を見事に成功させたのが、ハーフタイムショーのヘッドライナーを務めたカナダ出身シンガー、ザ・ウィークエンドだ。

他のアーティストによるゲスト出演もなく、およそ14分にわたり単独で独自の世界観を演出したザ・ウィークエンド。「映画のような世界」を体験してもらいたい、自身が思い描いくステージを実現させたい―との思いで自腹で7億円超もの大金を投じて臨んだこの日のステージは、煌びやかな照明にまばゆいゴールドのメイズ、圧巻のダンサー達、そしてゴージャスな花火など盛りだくさんの演出で視聴者を魅了した。

『House of Balloons』『The Hills』といった懐かしのナンバーに加え、『Starboy』『I Feel It Coming』『Can’t Feel My Face』『Earned It』などの代表曲、そして『Save Your Tears』『Blinding Lights』と最近のヒット曲を織り交ぜた8曲を披露。ラスベガスを彷彿させるバックドロップや赤いジャケット&黒のグローブ姿、そして顔を包帯でぐるぐる巻きにしたダンサーなどアルバム『アフター・アワーズ』の世界観を随所にちりばめたステージを繰り広げた。

終盤の『Blinding Lights』では大勢のダンサー達が巨大なフットボールフィールドを占拠、包帯姿の不気味な様相とロボットのような精密なダンスで観客や視聴者を釘付けにすると同時に、「マスク着用」「ソーシャルディスタンス」といったガイドラインを念頭に入れた演出でザ・ウィークエンドを盛り上げた。

ゲストアーティストの出演もなく、至近距離で盛り上げる熱狂ファンの存在もなかった今年のハーフタイムショー。そんな状況下で果敢に挑んだザ・ウィークエンドには、

「文句無しのステージ」
「圧巻のパフォーマンスに脱帽!」
「ここ数年で間違いなく一番のハーフタイムショー」

などネット上に多数の称賛コメントが寄せられた。またゴールドのミラーメイズの中で自身を撮影したクローズアップ写真や、包帯姿のダンサー達にもまれる姿をイジるミームがネット上に大量発生し、この日はあちこちでザ・ウィークエンドの“ミーム祭り”が繰り広げられる騒ぎとなった。


見る者の好みにより毎年賛否が大きく分かれるハーフタイムショーだが、パンデミックによる様々な制約の中、14分間のステージをやり遂げたザ・ウィークエンドには、多数のセレブをはじめメディアからも概ね高評価が寄せられている。



画像は『The Weeknd 2021年2月4日付Instagram、2021年2月8日付Instagram、2021年2月7日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)