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タークがサロン形式で新作披露、モデルのウォーキングにあわせてデザイナーがアイテム解説

2021年02月08日 17:32  Fashionsnap.com

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「ターク(TAAKK)」が、パリ・メンズ・ファッション・ウィークで発表した2021年秋冬コレクションを国内の関係者に向けて披露した。会場は池袋の自由学園明日館講堂。モデルのウォーキングに合わせて、デザイナーの森川拓野がアイテムの詳細を説明するというサロン形式を用いた。

 タークは、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」と「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」でパリコレクションの企画デザインを担当した森川が2013年春夏シーズンに立ち上げたメンズブランド。2016年には「TOKYO FASHION AWARD」の第3回受賞デザイナーに選出され、2019年に受賞した第3回「FASHION PRIZE OF TOKYO」によって2020年秋冬シーズンにパリメンズファッションウィークの公式スケジュールでプレゼンテーションを実施した。先シーズンは新宿御苑の大温室でランウェイショーを、渋谷ヒカリエでインスタレーションを開催。2021年秋冬コレクションはデジタルで開催されたパリ・メンズ・ファッション・ウィークの公式スケジュールに初めて参加した。
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 オートクチュールショーの原点をイメージしたという今回は、昨シーズンのランウェイショーとインスタレーションを組み合わせたサロン形式を採用。森川は「どんなことを考えて、服を作っていたか。なるべく近い距離でゆっくり見て欲しかった」と話し、「夢」をキーワードに現実と非現実的の狭間にあるようなアイデアをアイテムに落とし込んだという。コレクションでは、モヘアとポリエステルの二重織りで仕上げた軽量なコートをはじめ、梳毛のウールからナイロン素材にグラデーションのように徐々に素材を変えたショート丈のジャケット、同様に上下2つのグラフィックが徐々に混ざりあったデザインのジャケット、世界中の花をピントをずらして撮影した写真をプリントしたシルクシャツ、内面の構造を表地に浮かび上がらせたセットアップ、裾周りにシャツ地を使用することでタックインが容易にできるリネンのジャケットなどが登場した。
 また、2021年秋冬コレクションから「マルニ(MARNI)」や「ブルガリ(BVLGARI)」「リモワ(RIMOWA)」などを担当するパリのPR大手「カーラオット(Karla Otto)」と契約。海外での知名度・販路拡大に力を入れる。
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