トップへ

そごう・西武、販売した美術商材に贋作の疑い 計10図柄の版画作品

2021年02月08日 14:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

西武のロゴ Image by: FASHIONSNAP.COM
そごう・西武が、2009年から2020年までに販売した美術商材の一部に、贋作の疑いのある版画作品が含まれていたことを発表した。該当する商材は3人の作家による10図柄で、同期間内の販売点数は計71点。売価合計は税別約5500万円にのぼる。現在、そごう・西武のすべての店舗で該当商材についての販売を中止しており、購入者に対して商材の一時的な引き取りや第三者団体による真贋鑑定の準備を進めている。

 同社は昨年12月、美術業界団体から3作家の贋作が市場に流通しているとの情報を入手。そごう・西武全店舗で作品の販売を見合わせ、過去の取引実績の調査を開始した。71点のうち59点は購入者を特定済で、第三者による鑑定委員会の鑑定の結果、贋作と判明した場合には購入者に対して同社が販売した価格での引き取りを提案する予定だという。なお、そごう・西武は、販売した作品の真贋について現在調査中であることから、作家名および作品名は非公表としている。
関連記事 中国各地での「草間彌生」偽作展、財団は抗議の姿勢(2018年掲載)