食費について改めて考えると、ほかの人たちがどれほどなのか気になってくる。一人暮らしだと月の食費はどれくらいになるものなのだろうか。
パート勤務の50代男性の食費は月2万円程度。「忙しいときは早く食べられる安い食事で十分。時間があれば自炊したほうが安いしおいしい」(サービス系/月収16万円)と語る。たしかに安い牛丼やスーパーの半額弁当などを活かすと、食費削減に繋げられるだろう。他の回答も見ていこう。(文:林加奈)
「8時から24時まで仕事。自炊する時間がなくすべて外食」
自炊をすれば節約ができる、という声はもっともなのだが、一人暮らしの自炊はハードルが高いと感じる人もいる。月の食費が4万5000円だという30代男性は「キッチンが狭いので料理する気もない。片付けなど考えるとコスパが悪い」(IT・通信系/月収52万円)と綴る。
都市部で見られる単身者用の部屋はコンロが1口だったり、調理スペースがなかったり、キッチンが極狭で使いづらいことが多い。そんな中で料理をする気になれない気持ちもわからなくはない。
同じく月々の食費が4万5000円の40代女性は、「仕事が8時から24時くらいまでなので自炊する時間がなく、すべてが外食」といい、自炊しない理由を次のように語る。
「ストレス発散と趣味も兼ねて食べに行くことが多い。旅行に行っても値段を気にせずご当地のおいしいものを食べているから、エンゲル係数はかなり高め。高いときは6万5000円いった時もあった」(大阪府/サービス系/月収35万円)
「月1万5000円に抑えようとしても、1日1食の自炊が限界」
反対に、自炊に励む一人暮らしの人の回答もあった。60代女性は「基本的には自炊。お昼はお弁当持参。お茶は外出時必ず持参。食事は栄養を考え作るようにしている」(愛知県/その他/月々の食費2万5000円/月収50万円)と、栄養バランスを意識している様子だ。
ところが、自炊もいいことばかりではないようでやや否定的な回答もあった。
「月1万5000円に抑えようとしても、1日1食の自炊が限界」(大阪府/40代女性/流通・小売系/月収17万円)
「月2万円。自炊が多いため、満足度が低い場合もある」(東京都/30代女性/メーカー系/月収23万円)
自炊は節約になるものの、時間の都合がつかなかったり、「もっと美味しいものが食べたいのに」と思ってしまったりすることもある。適度に外食も楽しみつつ、満足のいく食生活を送りたいものだ。
※キャリコネニュースでは引き続き【アンケート】月々の食費についてや「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。