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世帯年収600~800万円でも生活苦「ローン返済が負担。壊れた風呂場を直すお金もない」「昇給しても子どもの塾代に消える」

2021年02月06日 08:31  キャリコネニュース

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年収が増えるほどに所得税や住民税は高くなる。そのため世帯年収600~800万円台のキャリコネニュース読者からは、税金に対する不満の声が多く寄せられている。都内に住むITエンジニアの40代前半男性は「日本から出たい。年収だけ聞くとうらやましがられますが、税金が高すぎてまったく余裕がありません」と嘆く。

ほかに、仕事と家事育児の両立の難しさを熱弁する人もいる。茨城県に住む30代前半のエンジニアの男性は、

「仕事をバリバリこなしながらの家事育児は、想像を絶する体力とメンタルが必要」

と力説。今回はキャリコネニュース読者から寄せられた「世帯年収600~800万円台で大変なこと」を紹介する。(文:大渕ともみ)

「フルタイムの夫婦共働き。子どもと過ごせる時間はわずか」

東京都の40代前半女性は、福祉介護の仕事をしている。世帯年収は600~800万円の層に入るが、全国平均以上の収入を得ている感覚はなく「マンションのローンを返済中なので、壊れた風呂場やドアのリフォームまでお金が回せない」と不満をもらす。

「フルタイムの夫婦共働きのため、互いに家事を分担。子どもと過ごせる時間はわずか。子どもの大学資金は、進学するときまでに捻出できそうですが……。リフォームと老後資金は後回し」

同じ世帯年収層の40代後半男性(静岡県/メーカー勤務)にも、3人の子どもがいる。子どもの教育に力を入れており、「増えた年収は塾代に消えます」と言うが、

「中学2年生、小学5年生、小学1年生の3人兄弟。将来を考えると、知識と教養だけは身につけさせたくて!」

と胸中を告白。息子たちを思う親心がうかがえる。

「コロナ禍で給料2割カット、ボーナスは雀の涙に……」

このコロナ禍でライフプランを狂わされ、大変な思いをしている人もいる。都内の40代後半女性の世帯年収は650万円。昨年度に夫が昇格し喜んだのも束の間、

「子ども3人の教育費貯金を増やそうと考えていた矢先にコロナ禍に陥り、給料は2割カット。ボーナスは雀の涙に……。ダブル受験を控えているので、塾代がかさみ思うように貯金できない」

と不安を募らせる。

広島県の40代男性は「私が年収400万円、妻は300万円。世帯年収700万円ですが、生活はかなり苦しいです」と深刻だ。

「大学生の長男はコロナ禍でアルバイトがなくなり、半年近く収入がありません。後期の学費も支払い延長してもらっているので、次の前期の学費はどうにもならない。おそらく休学してもらい、期間工で学費を工面しなければならないでしょう」

決して贅沢はしておらず、お酒・タバコ・ギャンブルも一切しない男性。「同僚には『何の楽しみがあるのか分からない』と言われます。コロナ禍で夫婦ともにむしろ忙しかったのですが、収入につながっていないのが現状です」と嘆いている。

※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの世帯年収への不満を教えてください」や「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。

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